- 出演者
- 石丸幹二 坂下千里子 角野卓造
食事は毎日の楽しみのひとつ。胸焼け・胸の痛み・つかえ感。その原因は『食道』にある。食堂は毎日使う臓器のため、トラブルが起きやすい。代表的なものが逆流性食道炎。食道は口から入れたものを胃に送る臓器だ。胃酸や胃の中のものが食道に逆流して炎症を起こす病気だとのこと。逆流性食道炎は成人の10パーセント~20パーセントが罹患していると推測される。新国民病とも呼ばれる。食道トラブルを調査するとのこと。原因は日常生活の中に隠されている。食道がんは自覚症状がない。初期症状から治療法まで。
オープニング映像が流れた。
テーマは「~胸焼け・胸の痛み・つかえ感~その原因「食道」にあり」。坂下さんは、20年前に逆流性食道炎になったという。食道は、喉から胃袋の間。太さが大体2~3cm。筋肉でできているので、蠕動運動で筋肉が押していってくれて、食道と胃袋の間の門を閉じて逆流してこないようにする。
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- 逆流性食道炎
胃の上部には噴門があり、食堂から胃への食物の逆流を防いでいる。逆流性食道炎の患者は噴門が緩んでいるため胃酸が逆流し炎症を起こしてしまう。上石さんは軽度の逆流性食道炎と診断された。新井さんは噴門が大きく開いていて、ひどい炎症やただれが起きていることが分かる。口の中の酸っぱさは、胃酸が上まで上がってきていたことが原因だった。新井さんは治療が必要な中等度の逆流性食道炎と診断された。原因は日常生活に隠れているという。若い人に増えているのもスマホ・リモートワークの猫背が大きな原因とのこと。2人とも噛む回数は平均10回以下で飲み込んでいた。大きいまま飲み込むことで胃酸の分泌量が増加し、消化に時間がかかるため逆流のリスクがあがる。辛い物や脂質の多い物は食堂に負担をかけるため食べ過ぎには注意。
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- 逆流性食道炎
1つ目のポイントは、白湯で血流促進。2つ目のポイントは、食堂を守るネバネバと乳製品。食堂の内側にはプロテオグリカンという成分があり、食堂の粘膜を胃酸から守っている。オクラやヤマイモなどには含まれる。乳製品は粘膜を守る膜を作り遺産による吐き気などを防ぐ働きを持つ。3つ目のポイントが夜に消化吸収のしやすい食材を選ぶでハンバーグなど脂質の多い食事は朝・昼。夜は軽めと紹介した。
逆流性食道炎の原因として、猫背・早食いの他に、食べてからすぐ寝ることがよくある、辛いものをよく食べる、ベルトなどでお腹を締め付ける服装、右を下にして寝るなどがある。辛いものがためなのは、胃液の分泌量がすごく増えてしまうから。右を下にして寝ると、胃液を溜めるところを使わずに食道の方に流れてきてしまうという。左を下にすると、湾曲したところに胃液をためてくれるので逆流しなくなるという。
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- 逆流性食道炎
胃酸の逆流を引き起こす食道トラブルで、高齢のかたによく見られるのが食道裂孔ヘルニア。横隔膜の隙間を食道が通過しているので、隙間が加齢とともに緩んでくるためずっと逆流しっぱなしになるという。
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- 食道裂孔ヘルニア
高木さんが食道がんになったのは48歳のとき。最初に感じた違和感は、晩ごはんを食べていたときに胸のあたりに食べ物が引っかかる感じがしたという。たまたま1週間後に受診予定だった人間ドックで検査を受けることに。すると食道がんステージ3と言われたという。食道がんは、初期症状が出にくく、出たとしても逆流性食道炎と似ているため放置してしまうケースが少なくない。その後の症状は、日を追うごとに徐々に引っかかりが強くなっていったという。食道がんは進行スピードが速いのも特徴。わずか3ヶ月で水分が食道を通りにくくなるほど進んでしまうことも。主な原因と考えられているのは、過度な飲酒や喫煙、暴飲暴食。特に注意してほしいのは、飲酒したときに顔が赤くなる方。アルコールは血流で肝臓に運ばれアセトアルデヒドという物質になる。これは発がん性物質で、通常は酵素によって分解・排出される。しかし分解能力が低いとアセトアルデヒドが肝臓に残ってしまいそれが血液に戻り血管を拡張させる。これがお酒を飲んで顔が赤くなる理由。血流で肺に運ばれたアセトアルデヒドが呼気に混じり、それが食道にくっついてしまうことで食道がんのリスクが高くなってしまうことも。
食道がんの手術法は食道亜全摘胃管再建。食道がんの代表的な手術。食道と胃の上部を切除した後、胃を上まで引き上げて筒状にし、食道の代わりにするという手術。術後の生活でも大変なことが。胃を引き伸ばしているため今まで通りの食事は難しく、小さくて流し込みやすい食べ物を呑み込むトレーニングから行ったそう。現在は一般的な量の8割程度を食べられるように。現在、少しでも多くの人に食道がんを知ってもらうため、食道がん患者支援団体を設立し、自身の経験を世に発信する啓発活動を行っている。医師は50歳くらいを過ぎたら内視鏡、50歳以下でも違和感が気になる場合は迷わず内視鏡を受診するよう呼びかけた。
次回予告が流れた。
エンディング映像。
「がっちりマンデー!!」の番組宣伝。