- 出演者
- 辻浩平 藤重博貴 酒井美帆 河合哲朗
オープニング映像と出演者の挨拶。
ノーベル賞新材料実用化に向けてなどラインナップを紹介。
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- ノーベル賞
トランプ大統領はエヌビディア製のAI向けの先導半導体について「中国などへの出荷を許可する」とSNSに投稿した。先導半導体はこれまで中国向けに開発・輸出していた先導半導体の約6倍の処理能力を持つ。
アメリカからさらに性能の良い半導体が中国に輸出されることになるが、中国側は比較的前向きな受け止めもみられる。米中首脳会談を受けた緊張緩和の流れが継続しているという見方から。中国にとっては先端半導体が手に入ればAIの開発を加速させることができる可能性があり一定のニーズがある。ただ、中国は国を上げて半導体の国産化に邁進しているため、積極的に輸入するかどうかは不透明。今年夏にトランプ政権が中国向け半導体の輸出を許可した際、中国政府は企業に対してこれを購入せずに国産半導体を使うよう指示した。さらに、中国はDeepSeekが最先端の半導体を使わずに高性能の生成AIを開発したことで、自信を深めている。
ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、イギリス・フランス・ドイツの首脳と協議した。ロシアとウクライナの和平案をめぐり関係国の外交が活発化している。ロイター通信によると、ゼレンスキー大統領は“修正された和平案は20項目で構成され、ロシアが求める領土の割譲には合意していない”と明かした。ウクライナメディアは、9日までに自分たちの案をまとめる見通しを示した。ゼレンスキー大統領はヨーロッパ側との連携を強めアメリカ側に対案を示すとみられる。
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーをめぐる新たな動きについて、先週ネットフリックスがスタジオ事業などを買収することで合意していたが、そこにパラマウントがTOBを始めると明らかにした。トランプ大統領は、「市場シェアがかなり大きいのでどうなるか見ていくことになるだろう」と話し、決定に関与することも示唆した。
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは創業100年を超えるハリウッドを代表する映画スタジオやケーブルテレビを所有している。この老舗スタジオをどの企業が買収するのかが焦点となっている。ネットフリックスがスタジオ事業などを買収することで合意。今度はパラマウント・スカイダンスが株式の公開買い付けを行うと発表。いわゆる敵対的な買収。ケーブルテレビの解約、つまりコードカッティングをしてオンライン上の動画配信サービスを利用するようになっている。これまでは映画館、DVD、ケーブルテレビ、動画配信の順番に利用されてきたが、ネットフリックスによる買収が実現すればコンテンツは即時に動画配信される可能性がある。1番大きな懸念は独占。関係者からは反発の声もあがっている。ユナイテッド・シネマは、この合意に映画が劇場から姿を消せばアメリカ国内の年間興行収入の25が失われるおそれがあると指摘する。全米脚本家組合は、この合意で雇用が失われ賃金が押し下げられ労働者の条件が悪化し消費者価格も押し上げられると表明している。
ノーベル化学賞に選ばれた京都大学・北川進さんは、ストックホルムで現地時間10日に行われる授賞式を前に、記念講演をおこなった。多孔性金属錯体は様々な社会課題を解決しうる材料として各国で実用化が急がされている。日本企業が開発するのが次世代型ガスボンベ。多孔性金属錯体が詰まっていて、ガス分子が無数の穴に効率的に収められることで、同じ量を入れた時に圧力だけで納める従来のものに比べて小型化できる。
インドネシア・ジャカルタ近郊にある政府の研究機関の一室で、日本企業が主導するプロジェクトが進められている。インドネシアは天然ガスを豊富に産出する国として知られるが、一般家庭ではほとんど使えない。家庭に届ける配管を整えることが困難で、ガスをボンベに入れて運ぶ必要があり、従来のボンベは他界圧力を必要とする天然んガスを入れられず、海外から輸入するプロパンガスに依存している。そこに目をつけたのが兵庫・中央区のスタートアップ企業。こちらでは北川さんが開発した多孔性金属錯体を使用していて、この材料の普及のために開発したのが次世代型ガスボンベ。年間最大20トン生産している。今後は性能を社会の中で実証していくことが求められる。インドネシアでエネルギーの地産地消につながると考えている。年明け以降、家庭での実証が始まる。エディ・ウィボウォ局長は、政府の課題の新たな解決策となりうると期待を語る。
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次世代型ガスボンベは2027年の販売を目指す。今後、実際にインドネシアで普及する可能性はある。一方、価格面で国民に選ばれていくために生産コストを削減する課題がある。原稿のプロパンガスはすでに流通網が整い価格も安く販売されている。多孔性金属錯体は新しい材料であるがゆえに生産量が小規模で、製造コストが高いのが実情。自国産のエネルギーを使えるようになる点が高く評価されていた。エネルギーの安全保障の観点でも重要だとして政府の期待感が感じられる。北川進さんは「まだまだチャレンジすべきことがあれば取り上げてどんどんやっていきたい。非常に楽しみです」などと話す。
太陽に近づきすぎて墜落したギリシャ神話のイカロスのような写真。撮影したのはアメリカの天体写真家と友人のスカイダイバーのコンビ。数ヶ月の準備を経て上空1000mから太陽を背にしてダイブして撮影した。写真のタイトルは「イカロスの墜落」。
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ブラジル・リオデジャネイロのビーチに高さ80mの水に浮かぶクリスマスツリーが登場。LEDライト200万個以上が使われている。光のイルミネーションを観ようと多くの人が集まった。
アメリカ・サンフランシスコのミネルバ大学は校舎はなく、4つの大陸世界7都市に拠点を設けている。学生は拠点を数か月~1年ごとに移動し寮生活を送りながら課題と向き合う。アメリカ・サンフランシスコでは移民・ホームレス、ベルリンではホロコーストの歴史を学ぶ。今年、高齢化や人口減少などが問題となる日本にはじめて拠点が開設された。
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- サンフランシスコ(アメリカ)ミネルバ大学
都内にあるミネルバ大学の学生寮。授業は全てオンラインで世界各地にいる教員・学生が少人数で徹底的にディスカッションするのが特徴。100以上の国や地域から多様な文化・価値観を持つ学生たちが集まっている。ミネルバ大学の開校は2014年、世界で最も核心的な大学のランキングで4年連続1位に選出されている。学習はフィールドワークを重視し、課題解決の能力を徹底的に鍛える。この日訪れたのは兵庫県の離島・家島。高齢化や人口減少といった課題を抱える地域。学生たちはまず地元の人たちからの聞き込みをはじめた。島で唯一の小学校も訪れた。どのように課題解決を目指すのか?学生たちが提案したのは、地元の若者が主体的に対策を考えるプログラム。カンボジアで実施されているスタートアップ支援の仕組みを参考にした。リモートワークを推進する税優遇の仕組みや遠隔医療アプリの開発を提案した学生もいた。
京都大学の松下佳代教授によると、日本でもミネルバ大学を参考にオンライン授業を行う大学がフィールドワークで解決策を考える授業を取り入れるケースが増えていて、課題を抱える地域にもメリットがあるという。
アイヌに伝わるムックリという楽器、弁についた紐を引っ張ることで出る振動を口の中で響かせる。こうした仕組みの楽器は口琴と呼ばれ、世界各地で親しまれている。その国際大会が10月に北海道で開かれた。国際口琴大会には25の国・地域から約150人が参加した。大会を開催した山本栄子さんはアイヌにルーツを持ち、アイヌ文化の伝承に長年取り組んできた。今回の大会で山本さんが再会を待ち望んでいたのがサハ共和国の人たち。サハ共和国は口琴の演奏が盛んで多くの人が親しんでいる。現地で使われるホムスという口琴は学校で授業も行われている。山本さんとサハ共和国奏者との出会いは27年前。口琴の大会で山本さんたちがアイヌの踊りを披露したときに、サハ共和国の人たちが自然と踊りの輪に加わってきた。大会前日、山本さんはサハ共和国の人たちを空港で出迎え、5年ぶりの再会となった。山本さんがサハ共和国の人たちのために用意した特別なステージはアイヌとサハの口琴の共演。サハ共和国の奏者は口琴が共通の言語として今より多くの役割を果たすことができると考えている。
トランプ政権は6月、バイデン前政権のもとで立ち上がった安全保障の枠組みAUKUSを見直すと表。閣僚協議を前に行われた記者会見でアメリカのヘグセス国防長官は全力で進めることになったと述べ、枠組みの強化が各国の利益になるとして、引き続き推進することを確認した。AUKUSで計画されているオーストラリアの攻撃型原子力潜水艦の配備にむけてアメリカとして原子力潜水艦を寄港させたり現地で整備を行ったりして支援していくことで一致した。
中国外務省によると、中国の王毅外相は台湾有事をめぐる高市総理大臣の国会答弁を批判し、ドイツとは異なり日本は戦後80年たっても侵略の歴史を徹底的には反省していないと主張。台湾をめぐりドイツ側が中国の正当な立場を理解し指示するよう臨むと述べた。中国は各国との会談の場で日本を非難し、自国の主張を広める動きをしている。ドイツのワーデフール外相は現状変更をする場合には平和的かつ合意のもとで交渉を通じ実現されなければならないと述べた。
皆さんの声を紹介した。格差とどう向き合うかについて、格差が小さい国は人口規模や経済規模が小さい国が多いように思う、経済希望を分けて考えることが大事だと話した。
