2025年2月8日放送 17:30 - 18:50 TBS

報道特集
「兵庫県〜1枚の紙から“デマ?拡散か」△「海に沈む遺骨を家族へ」

出演者
伊藤隆佑 村瀬健介 日下部正樹 山本恵里伽 関まどか 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

今夜のニュースラインナップ

石破総理「対米投資もっと伸ばしたい」■アメリカ・トランプ大統領「買収ではなく多額の投資」■最強・最長寒波・都市部でも大雪■【サッカー】新シーズン開幕・スーパー杯■特集1:兵庫・1枚の文書から“デマ”拡散か■特集2:長生炭鉱・海に沈む遺骨を家族の元に

(ニュース)
石破総理「アメリカにさらなる投資」伝達

石破総理大臣は今日未明、アメリカ・トランプ大統領との初めての首脳会談に臨みアメリカに更なる投資を行う方針を伝えた。石破総理が会談の冒頭に訴えたのは、トランプ大統領が望むいくつもの言葉だった。石破総理は「日本はアメリカに対する投資は5年連続で世界1位。これから先もっと伸ばしていきたい」と述べ、アメリカに対する投資を1兆ドル、日本円で150兆円規模にまで引き上げ雇用の創出に貢献する考えを示した。両首脳は会談のあと、「日米関係の新たな黄金時代を追求する決意を確認した」などと明記した共同声明を発表。声明では防衛費の増額を巡り、日本が今後も抜本的に防衛力を強化していくことで一致した。また石破総理は「近い将来」日本を訪問するようトランプ大統領を招待し、トランプ大統領は受け入れた。石破総理は一連の日程を終え、今夜帰国する。

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ドナルド・ジョン・トランプワシントン(アメリカ)石破茂
トランプ大統領「買収ではなく、多額の投資」

アメリカ・トランプ大統領は日本製鉄によるUSスチールの買収計画を巡り、「買収ではなく多額の投資を行うことで合意した」と述べたうえで、買収で所有権が日本製鉄に移るのは「心象がよくない」と指摘した。日本製鉄がUSスチールの全株を取得する現在の買収計画を見直すものとみられる。トランプ大統領は、貿易相手国と同様の関税を課す相互関税について「来週の月曜日か火曜日に発表するつもりだ」と表明。会談後、トランプ大統領は石破総理について「タフガイだ。タフだ、タフだ、タフだ。でも本当にナイスガイだ」と述べた。今回は石破総理がトランプ大統領との関係を築けるかが焦点の一つとなっていた。

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ドナルド・ジョン・トランプフロリダ(アメリカ)ユナイテッド・ステイツ・スチール・コーポレーションワシントン(アメリカ)日本製鉄石破茂
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全国の天気予報を伝えた。

当事者不在「死」の議論への問い

先月29日、国会議員らを対象にした試写会で上映された映画「杳かなる」。全身の筋肉が徐々に衰えていく難病・ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者を3年半にわたって記録した映画で、宍戸大裕監督は6年前、京都で安楽死を望んだALS患者を殺害したとして医師が逮捕された事件を受けて映画の撮影を決意。宍戸監督は「死の道が整えられていくことが本当に恐ろしかった」と語った。映画の主役で、7年前にALSの確定診断を受けた佐藤裕美さん。病気の進行によっては声が失われ意思疎通ができなくなる難病に不安を募らせながらもカメラでの撮影を許可した。しかし1年近くがたったころ今後の撮影はできないと監督に伝えた。佐藤さんの気持ちに寄り添ったのが同じALS患者の岡部宏生さん。障害者の権利向上を目指して呼吸器をつけて生きる道を選び、佐藤さんに「生きることを一緒に考えたい」と励ましてきた。1年の休止期間を経て佐藤さんは再び撮影を承諾。佐藤さんは休止期間中インターネットでの心ない書き込みに胸を痛めてきた。映画では当事者抜きに進められる安楽死などの死の議論に警鐘を鳴らしている。宍戸監督は「当事者が真ん中にいる社会にしていきたい」と語った。

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スーパー杯 ヴィッセルvsサンフレッチェ 今年初タイトルは?

サッカーの新シーズン開幕を告げるスーパーカップ。今年初のタイトルをかけ熱い火花を散らした。富士フイルムスーパーカップ2025:サンフレッチェ広島2−0ヴィッセル神戸。国立競技場には、5万人を超える観衆が詰めかけた。サンフレッチェ広島が、9年ぶり5度目の優勝、今年初のタイトルを手にした。

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FUJIFILM SUPER CUP 2025サンフレッチェ広島トルガイ・アルスランヴィッセル神戸荒木隼人
「ティラノサウルスレース」130人参加

野球場でさっそうと走りだした恐竜たち。栃木・宇都宮市で行われたティラノサウルスレースには、栃木県内や東京などから130人が参加。参加者たちは幼獣、成獣など3つの部門に分かれ、30mのレースや球場全体を使った綱引きに挑んだ。

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(気象情報)
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全国の天気予報を伝えた。

(特集)
波紋広げた県職員アンケート

NHKから国民を守る党・立花孝志氏によるネット上の投稿が拡散された理由の一つに、百条委員会の追及に使われたアンケートへの不信感があるという。兵庫県職員約9700人を対象に行われたアンケート結果は、兵庫県・斎藤元彦知事のパワハラについて、経験の申告から伝聞まで内容の信ぴょう性はさまざまだった。「人づてに聞いた」とする回答の中には、姫路ゆかたまつりに関連して「知事が出禁になった」「老舗呉服店を閉めて場所を確保させた」など、番組の取材では事実ではないものも含まれていた。中間報告では「実際にパワハラを知っている」と答えた人は1.3%で、「実際に知っている人から聞いた」「人づてに聞いた」と答えた人は計37%だったが、大手メディアは「パワハラ見聞き4割」と見出しをつけ報道。日本維新の会・増山誠兵庫県議は「よほど読解力がないか、悪意を持って編集したかどちらかしか考えられない」と述べた。百条委員会委員・丸尾牧兵庫県議は、知事をおとしめるために、このアンケートを考案したという誹謗中傷が拡散されている。個人情報が悪用され、身に覚えのない保険契約を結んだことに。事務所の前に掛けていた看板は下ろした。丸尾県議は「恐怖と回避のため」と語った。百条委員会が実施したアンケートに批判があることについて、百条委員会委員・丸尾牧兵庫県議は「デマ、切り取りがネットに出回って、職員の思いと異なる内容だと思う」と述べ、その一方で、アンケートの内容についての報道には「もう少し慎重に情報発信をしないといけない、“そこ(回答内容)の事実確認はできていない”と繰り返し言わないといけなかった」と語った。

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海底に眠る183人 遺骨を家庭へ

戦時中の83年前、瀬戸内海にある海底炭鉱が水没し多くの朝鮮半島出身者を含む183人が犠牲となった。骨の一片でも見つけたい、海底に残された遺骨を家族に渡そうという市民の活動を取材した。山口・宇部市沖、海面から直立する筒状の構造物は、ピーヤと呼ばれる海底炭鉱の排気筒跡。最盛期の1940年代、宇部市で採掘された石炭の7割が海底炭鉱から掘り出された。その1つ「長生炭鉱」。いくつもの坑道が縦横に掘られ、一番大きい坑道は2km以上に渡った。落盤の危険があり、海底から浅い層を掘るのは禁じられていたが、総動員体制のもと違法な操業が続けられた。1942年2月3日、悲劇は起きた。坑道の天井が落ち水没する事故、水非常が発生。坑内に183人が取り残されうち136人が朝鮮半島出身者だった。無理やり連れてこられた人やだまされてきた人もいたという。戦争の真っただ中、彼らの救出は行われず、坑口は事故直後に塞がれ、その場所さえ忘れられた。

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宇部市(山口)長生炭鉱

犠牲者の遺骨を遺族のもとに返そうと活動を続ける人がいる。市民団体「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」・井上洋子共同代表。井上共同代表は「戦時中のエネルギー政策で、日本のために無理をして人災で殺された人たち。人道的に考えたら、必ず遺骨は返さなきゃいけない。そこに誠意のかけらも持っていない日本政府。市民の力で誠意を尽くすということ」と語った。井上共同代表が衝撃を受けたのは大学生のときに読んだ一冊の本。長野・天龍村で生まれ育った井上共同代表は、戦時下ふるさとの平岡ダムで朝鮮の人々が強制労働させられていたことを知った。結婚を機に山口県に引っ越した後、長生炭鉱の事故を知り、2つの問題につながりを感じた。そのとき出会ったのが、高校教諭で事故の研究をしていた長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会・山口武信初代代表。刻む会がまず目指したのが炭鉱近くに追悼碑を建立すること。戦時中にまとめられた犠牲者の名簿(殉職産業人名簿)。朝鮮半島出身者のほとんどが日本名で記録されていた。刻む会は、犠牲者118人の住所に手紙を出した。追悼碑に本名を刻みたいという思いから。17通の返信があった。追悼碑が完成したのは2013年。長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会の結成から22年の月日がたっていた。完成後の集会で韓国の遺族たちが、長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会・山口武信初代代表に「遺骨を故郷に弔ってあげたい」と訴えた。刻む会は遺骨発掘を決めた。戦時中、日本で亡くなった朝鮮半島出身労働者の遺骨を巡っては、2004年の日韓首脳会談を機に日本政府が返還に協力することが確認されている。山口初代代表は、志半ばで10年前に亡くなった。

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天龍村(長野)山口県平岡ダム長生炭鉱長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会

意思を引き継いだ長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会・井上洋子共同代表は、日本政府に対して調査を求めたが、政府は「遺骨が坑道のどこにあるか分からず、調査は現実的に困難だ」と突っぱねた。刻む会は坑口の場所を調査で突き止めていた。去年7月、民間の手で坑口を掘り起こすことを決め寄付を募った。3か月で市民から1200万円以上が集まった。だが問題が浮上。坑口のある土地は戦後の混乱で所有者がはっきりしない。井上共同代表は、本来、山口・宇部市が登記すべき土地であったとして市に工事の許可を求めたのだが、宇部市・篠崎圭二市長は「使用許可を出せる状況にない」と回答し、問題の解決に踏み出そうとはしなかった。愛知・刈谷市に日本人犠牲者の遺族が住んでいる。83歳の男性は、事故発生の4日後に産まれた。父親が長生炭鉱で亡くなったことを知ったのは3年前。新聞で知ったという。男性は「早く出してお墓に葬ってやりたい」と語った。去年9月、山口・宇部市が積極的に中止を求めないことを根拠に、長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会は坑口の掘り起こし工事に踏み切った。まずは建設機材の搬入路を作る。事故から80年以上、生い茂る草木を切り落とし、坑口の土地を開いていく。あるとみられた場所を掘り進めたが坑口は見当たらない。証言をもとに、更に範囲を広げる。掘削開始から2日目、坑口が姿を現した。長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会・井上洋子共同代表は「坑口にたどり着くことができ、報告ができるのが本当によかった」と語った。

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刈谷市(愛知)宇部市宇部市役所篠崎圭二長生炭鉱長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会

1か月後、長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会は坑口の前に遺族を招いた。坑口の前には男性の父親の遺影が置かれていた。日本人犠牲者の遺族は「きょうしっかりわかった。冷たい水の中にまだいるんだと思う。早く出して再会したい」と語った。坑口に向かって「ふるさとに帰りましょう」と呼びかける韓国の遺族たち。坑口の掘り出しで、遺骨収集は一気に現実味を帯びた。一方で、濁った水の中で、どう調査を行うのか、課題も残されていた。そんな折、強力な助っとが名乗りを上げた。水中探検家・伊左治佳孝さん。洞窟など閉鎖環境での潜水のエキスパート。伊佐治さんは「単純に親が炭鉱の中で遺骨が残っているってなったら、誰が聞いても悲しい。悲しいことだから協力しましょうねって。それだけでいいと思う」と語った。筒状の構造物ピーヤから坑道に入れないかを探る。そこにはパイプなど金属が折り重なっていた。刻む会と伊左治さんは最終的に坑口から遺骨の捜索を行う方針を固めた。国に調査への協力を促すため、伊佐治さんが議員に向け、調査の安全性を説明する機会を設けたが、国が方針を覆すことはなかった。

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東京都那覇市(沖縄)長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会

先週金曜日、韓国の遺族が山口宇部空港に降り立った。坑口から行われる潜水調査に立ち会うため。炭鉱跡に近い西光寺には、犠牲者の位はいが安置されている。韓国人遺族の1人の男性は、長生炭鉱で働いていた祖父が朝鮮にいる母親に宛てた手紙の内容が残されていた。長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会・井上洋子共同代表は「遺骨があるよということの証明をしたい」と語った。3日間にわたる本格的な調査が始まった。遺族や刻む会の思いを背に水中探検家・伊左治佳孝さんがかつての海底炭鉱へと入っていく。目指すのは、遺骨があると考えられる坑道の一番深い部分。坑口から350mほどの地点。潜水は1時間半に及んだ。水が濁って視界がきかないため調査はほとんど手探りで行われる。坑口から250mほどの地点で散乱する木材などに行く手を阻まれた。内部の状況は想像以上に悪い。調査2日目、冷たい雨に濡れながら400人以上が作業を見守る。木材の隙間をすり抜けて、前の日よりも15m先に進んだ。しかし遺骨は見つからない。

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山口宇部空港西光寺長生炭鉱長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会
遺族の思いを背に潜水調査

遺骨を家族のもとに返すことを目指す長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会・井上洋子共同代表と伊水中探検家・伊左治佳孝さん。調査3日目。遺骨を探す潜水は最終日を迎えた。これまでの到達点265mより先に進むのは難しい。遺骨があると考えられる地点まで100m足らず。う回路も探したが、見つからない。坑道からは石炭や木の板が持ち帰られた。83年ぶりに遺骨が日の目を見ることはなかった。井上共同代表は「伊佐治さんに遺族の気持ちが伝わったと思う。伊佐治さんの気持ちも遺族に伝わったと。遺骨に巡り合えるように頑張っていきたい」と語った。4月には伊左治さんと韓国のダイバー2人が協力して再び調査することが決まっている。家族の帰りを待つ韓国の犠牲者遺族は「韓日の市民が親しく付き合えば問題はない。韓国政府にも協力してほしい」と語った。日本と韓国にとって、今年は国交正常化60年という節目。潜水調査は坑道がパイプや木で塞がれるなど障害は多い。だがその向こうに183人の遺骨がある。井上共同代表は「国をも巻き込んでやっていきたい。遺骨を見つけるまで。気持ちは全く揺らいでいない」と語った。

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長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会
難航する遺骨の収集 求められる支援

取材したtysk・テレビ山口の原田暖子記者がスタジオで解説:今回は市民団体への取材。国や行政が協力する兆しは?「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会は日韓両政府が協力して遺骨の収集返還を進めてほしいと考えているが、日本政府は消極的。ことし日本と韓国は国交正常化60年の節目の年であり未来志向の日韓関係のためにも今後、政府の協力のもと遺骨の収集返還が実現に向かえばいい」、取材して何を感じた?「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会・井上洋子共同代表が大切にしているのは歴史と向き合うことだと感じた。遺骨が取り残された事故をそのままにして日韓関係はよくならないと話していた。取材をする中でこの井上共同代表の思いに関心を持つ、あるいは賛同する一般の人たちが増えていると感じた。潜水調査に400人もが集まり、クラウドファンディングでは刻む会が目指した額を上回る1800万円が集まった。遺骨をなんとか遺族のもとに返したいという思いが一般の人にも共有され、刻む会や遺族の周りに集まってきていると感じた」

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長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会
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スマイルジャパン五輪出場決定第1号

スマイルジャパンことアイスホッケー女子日本代表が来年のミラノコルティナ五輪出場権獲得第1号となった。女子アイスホッケーミラノコルティナ五輪最終予選第2戦:日本6−0ポーランド。日本がミラノコルティナ五輪の出場権を獲得。来年スマイルジャパンが4大会連続での夢舞台に臨む。

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ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック前田涼風小池詩織志賀紅音浮田留衣苫小牧市(北海道)輪島夢叶
モーグル北京五輪銅堀島初V

アメリカ・ユタ州・フリースタイルスキーW杯第9戦男子モーグル:優勝・堀島行真、2位・Pコルマコフ(カザフスタン)、3位・Bカベ(フランス)。堀島が、来年のミラノコルティナ五輪で金メダルを取るために磨き上げたエアー・コークスクリュー1440(軸を斜めに横4回転)の大技を完璧に決め、今シーズンワールドカップ初優勝。堀島は「すごく良い気分」とコメント。

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FISフリースタイルスキー・ワールドカップミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックユタ州(アメリカ)北京オリンピック堀島行真
ノルディック複合 双子がW表彰台

ノルディック複合で双子の葛西姉妹がダブル表彰台。この競技はクロスカントリーとジャンプの合計点で争う。女子個人ノルディック複合W杯:優勝・葛西優奈(姉)、2位・葛西春香(妹)。双子でのワンツーフィニッシュを飾った。葛西優奈は「最高な試合だった」とコメント。

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エストニアノルディック複合 FIS ワールドカップ 2024/25早稲田大学葛西優奈葛西春香
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