USスチールが本社を置くペンシルベニア州選出の共和党・マコーミック上院議員は27日、アメリカメディアの取材に対し、買収計画をめぐりトランプ大統領と22日に協議したことを明らかにした。マコーミック議員はUSスチールのCEOと取締役会の過半数はアメリカ人が占めるとの見方を示した。また、アメリカ政府が経営上の重要事項で拒否権を行使できる黄金株を保有することで、アメリカ国内での生産水準の維持などに関与できるようになると説明した。その上で、この計画はペンシルベニア州や鉄鋼労働者が「ウィンウィン」の案だと評価した。

ルビオ国務長官は27日、アメリカへの留学を希望する学生のビザ面接について新規の予約を停止するよう指示した。ルビオ長官は各国のアメリカ大使館や領事館に対し、SNSの審査や身元調査を強化するため、さらなる指針が示されるまで新規予約を入れないよう指示した。日本の留学希望者にも大きな影響が出る可能性がある。国務省の報道官は27日の会見で報道について問われたが回答を避け、「入国を希望する人物を審査するためにあらゆる手段を駆使している」と強調した。

小泉農水相が先ほど、中野国交相に備蓄米の流通の協力を要請。小泉農水相は「備蓄米が入っている倉庫から随意契約をした方が運んでいく。国が経費を持って農水省として責任を持ってやっていくが、倉庫から滞りなく出るように倉庫業者関係者に国交省からも協力をお願いしてもらいたい。国から依頼を受けて運送を行うトラックの手配が滞りなく行われうように運送業界、物流の世界の皆さんに対しても協力の要請をお願いしたい」と述べた。

備蓄米流通の遅れの背景の一つにはトラック不足がある。武田は「今回の大手だけでなく、将来は小売りまでいくとなると大変かもしれない。小泉さんの言葉が全国の時間で流れただけでも、全国の物流業者の方もテレビを見ているので大きな効果は必ずあると思う」、小西は「日本が抱えている物流の人手不足やドライバーの不足など改めて課題も浮き彫りにしてほしい」などとコメントした。

小泉農水相は「きょうは２つ国交省にお願いした。1つは倉庫業者の皆さんに対する協力の要請を国交省からもしてもらいたいということ。国の備蓄米の倉庫から事業者が指定するところに運ぶ作業が出てくる。スピード感を持って停滞することのない出し入れが必要。倉庫業界の力を貸してもらいたい」と述べた。

小泉農水相は「物流網の目詰まりがないようにトラック業界、物流業界の力を所管の国交省からも借りられればとお願いした。中野国交相からは全面的に応援しますと。すでに業界に対しても働きかけをしてくれているようなので、大変心強く、これから始まる新たな備蓄米の世の中の動きに対しても勇気づけられた」と述べた。