- 出演者
- 所ジョージ 佐藤真知子
オープニング映像。
日本の伝統文化・茶道の科学。現代の茶道の形を確立したのは千利休。千利休は相手を思いやり、場や道具を整え、精神的な交流を図ることを茶道で重視して広めた。千利休はお茶をもてなす空間・茶室もこだわって作ったとされている。茶室には茶道を効果的に演出する仕掛がされていた。今回は一服して心を整える茶道の科学を紹介する。
- キーワード
- 千利休
今回は湯上響花が茶道の科学を調べてきた。茶道は大陸から伝わったお茶を飲む習慣を日本の風俗・習慣に合わせて整えられた文化のこと。
現代の茶道の形を確立した千利休が作った4畳半の茶室。それをもとに造った又隠という茶室は典型的な茶室の間取りとして広まった。今回は又隠を忠実にコピーして造った茶室を見学する。見学するのは又隠茶席という現在最古の又隠の写し茶屋。にじり口という小さな入口から茶室に入ると、窓からの明かりが薄暗い部屋を照らす。招かれた客は無人の茶室へと入り、お茶を点てる亭主を待つ。重要な役割を果たしていたのは様々な形の窓。窓の目的は場所を照らすてめに配置されていて、窓上窓で光の加減を調整できる。部屋の形が4畳半の理由。正方形は上座・下座のない平等性を象徴する形。「茶道では茶室の中は身分関係なく茶を楽しむ」という考えを表している。柱が途中で消えて壁が滑らかにつながっていることで、奥行深く感じさせる錯覚を利用している。狭さを感じにくくさせる仕掛けがされている。
茶道体験をするため浅草にあるビルにやってきた。茶道歴40年以上、茶道裏千家教授の竹田さんが迎えてくれた。ここは本格的な茶室で気軽に茶道体験ができる場所。竹田さんは約3万人の茶道体験のサポートをしてきた。茶道の心得は茶室に入る前に靴下を履き替える。茶道では招く人・招かれた人がお互いに思いやる。アクセサリーを外すことも心遣いのひとつ。 まずは、茶室前に設置されたつくばいで入室前に手を洗う。音をたてて扉を閉め、全員が入室したことを亭主に知らせる。和菓子を食べるときは、懐紙と呼ばれる和紙を皿代わりとして使用。和菓子には抹茶の苦味が緩和され、刺激の強い抹茶から胃を守る。竹田さんがいれてくれたお茶をいただく。お茶碗をしっかり持ち、一礼。正面の柄に口をつけないようお茶碗を回してから飲む。音を立てて飲み切ることですするほどおいしかったという意味になる。お茶碗を回し正面に戻して置く。お茶碗を見て楽しむのもポイント。掛け軸や花、着物まで相手の好みや季節に合わせて細部までコーディネートされていた。
- キーワード
- 浅草(東京)
茶道を体験してきょうきょうは亭主とちゃんと心を通わせることができた。所さんは知らないと窮屈なイメージがあったが、気持ち良さそうな空間だと思ったと話した。
大日本茶道学会の田中さんにお家でもおいしいお茶を楽しむ方法を教えていただく。抹茶は温度が高いほどカテキンなどの苦みや渋み成分が多く出る。おいしい抹茶を作るおすすめの温度は80~85度あたり、沸騰したお湯を別の容器に移してからお茶を注ぐと適温になる。お茶碗を事前に温め、抹茶は小さいスプーン1杯、お湯は40ml程度。きょうきょうも挑戦したが、先生のものに比べて苦みを強く感じた。先生のものは沈殿速度が遅く成分もよく溶け出していた。先生の往復運動の方が均一に混ざり、うま味成分も苦味もちょうどよく溶け出していた。円運動はよく混ざらずだまも多くなる。
お茶を自宅で楽しむ。大事なのは茶筅。お茶碗は湯呑みよりご飯茶碗など口の広がったおわん型の器がおすすめ。ふるいなどうを使用してだまを無くすといい。きょうきょうは先生の一期一会という言葉が印象的だった。身近な家族や友人など常にそばにいる人とも一期一会を大切にしようと思ったと話した。
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