2024年6月30日放送 7:00 - 7:30 日本テレビ

所さんの目がテン!
暮らしをワンランク上げてくれる?自然素材の生活用具

出演者
所ジョージ 佐藤真知子 湯上響花 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

今回は...

日本では昔から自然素材で作られた生活用具が多くあり、日常生活を支えてきた。「中川政七商店 渋谷店」では現代のライフスタイルに合わせた道具が販売され、女性を中心に人気になっている。SNSを見ても自然素材の道具を生活に取り入れている人が多くいる。今回は自然素材の生活用具を調査。

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中川政七商店 渋谷店
生活を支える 自然素材の道具
福島・奥会津 植物で編まれた生活用具

福島・三島町。福島県の南西に位置する奥会津と呼ばれる地域。訪れたのは奥会津の伝統工芸を展示・販売している「三島町生活工芸館」。三島町の伝統工芸が「奥会津編み組細工」。奥会津地方の山間部で採取される植物が材料。国の伝統的工芸品に指定されている。マタタビで編まれた米とぎザルと盛りザル。ヒロロという植物で編まれたのは主にカバンなどで作られる。ヤマブドウで編まれたカバン。重いものや刃物を入れることができる丈夫さが特徴。雪がかなり降る地域なので農閑期にものづくりをする文化が生まれたという。材料となる植物を見せてもらうことに。訪れたのは近くの山。まず見つけたのはヒロロ。自生している野生の植物を採取する。ヒロロとはスゲという植物の仲間。多年草で日本では水辺や湿地に生えている。20~50cmになる9月ごろに採取。乾燥させて使用。続いて見つけたのはマタタビ。つる性植物で北海道~九州の山間地に広く分布し、他の樹木などに絡みついて成長する。11月中旬ごろから採取。内側の部分を材料として使用。水に強いため台所用品に使われる。

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編み組細工の材料 ヤマブドウを採取!

会津の人達が生活の中で使ってきた奥会津編み組細工。材料である植物を見るために山へ。最後はヤマブドウ。つる性植物で他の樹木に巻き付いて自生している。たまたま見つけたヤマブドウが採取時期ということで材料集めの様子を見せてもらうことに。使うのは外側の樹皮を抜いた内側の皮。材料として使うため途中で切れないように剥いていく。つる植物は巻き付いている樹木の成長に耐えないといけないため、通常の樹木に比べ樹皮が強靭で柔軟な繊維を持つと考えられている。中でもヤマブドウは特に強靭で柔軟な繊維を持っている。乾燥させた素材を職人に渡し、1つ1つ手作業で編んでいく。作るのに2~3週間。多いものやデザインが凝っているものは1か月かかるという。ヒロロ細工職人の渡部さんは「人によって編み方も力の入れ方も違うから同じものはできない」と話す。奥会津編み組細工をスタジオに用意。手提げ(ヤマブドウ)は三島町生活工芸館の館長の私物をお借りした。経年変化によって徐々に風合いが変わってきているそう。

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暮らしの道具 和ろうそく

愛知・岡崎市にある「磯部ろうそく店」へ。1720年創業。江戸時代から続くお店で当時と変わらない技法で和ろうそくを作っている。一般的なろうそくは石油を精製したパラフィンというものを使っている。和ろうそくはウルシ科に属するハゼという木の実から出来ている植物性の蝋。蝋を製造している専門の職人がハゼの木から実を採取。実を蒸して球締め圧搾機という機械で圧力をかけて蝋を搾り取っている。和ろうそくの特徴はススが少ない。風に強くて火が消えにくくロウだれしにくい。実際に火を灯してみた。一般的なろうそくと比べると火の大きさ・明るさが違う。そして風がない状況でも上下に揺れるのが和ろうそくの大きな特徴。

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ハゼ和ろうそく岡崎市(愛知)磯部ろうそく店
江戸時代から続く 和ろうそく職人の技とは?

植物のハゼの実で作られている和ろうそく。ろうそくの芯は畳にも使われるい草の皮を除いた部分を和紙に巻き付け真綿で止めて筒状にしている。また、い草のスポンジ構造と空洞により大きな火を作り出す。和ろうそくに火を付けると、蝋が溶け芯の周りに溜まる。い草のスポンジ構造により毛細管現象が生じ蝋を吸い上げる。芯が空洞になっていることで下から空気が供給され、風に強いしっかりした炎になる。また、完全燃焼するためススが発生しにくい。和ろうそくを作るところを見せてもらうことに。芯に串を刺して作業開始。溶けた蝋の温度は約45℃。それを素手で塗っていく。ろうそくの形を作っていく下掛けという作業。小さなろうそくの場合、蝋を付けて乾かすという作業を10回ほど行う。直 径7cmを超えるものは100回以上行う。続いては下掛けを終えたろうそくの外側に仕上げの蝋を塗る上掛けという作業。上掛けには先ほどとは違う種類のものを使う。上掛けの蝋はブドウハゼという種類のハゼの実から取ったものを使用。種類が違うことでロウだれしにくい。上掛け蝋は下掛け蝋より溶ける温度がわずかに高い。外側の蝋の溶けるスピードは内側よりも少し遅いため、蝋が溢れないよう堤防の役割を果たしている。他にも蝋自体の粘性が高いことや蝋と芯のバランスもロウだれを防ぐ要因となっている。また、仕上げの蝋はそのまま塗るのではなく、練ってから使う。蝋を練ることで滑らかになり、仕上がりが綺麗になる。上掛けは基本的に1回のみ。作業は女将さんにバトンタッチ。ろうそくを串から外し、専用の機械で芯を出していく。最後に長さを揃えて完成。和ろうそくをスタジオで灯した。所は「揺らぐ感じがいい」等とコメント。

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い草ハゼブドウハゼ和ろうそく
(エンディング)
次回予告

次回予告が流れた。

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