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次は茨城県鉾田市でご飯調査。鉾田市は農林水産省が発表する農業産出額・野菜部門で全国1位に輝いた、日本で一番野菜が採れる街。今の時期は甘くてホクホクなさつま芋をはじめ、鍋に欠かせない水菜・ごぼうなど、旬の野菜が全国各地に出荷される。調査するのは名取ディレクター。大きなビニルハウスに「いちご直売所」と書いてあり訪ねることに。
茨城県鉾田市でいちご農園を訪問。話を伺ったのはいちご農園を営む宇佐見さん。ここで栽培しているのや「やよいひめ」という品種。「やよいひめ」は大粒で甘いのはもちろん、香りが爽やかでしっかりした歯ごたえを感じる果肉が特徴。ご主人に話を聞いていると、長男の達夫さんが軽トラックで現れた。16年前に父の跡を継いで農園を任されている。宇佐身さんの奥様は先日ケガをしたそうで、「顔出しNGかも?」とのことで確認しに行くことに。奥様の和子さんに会いに行くと「あなたのご飯を見せてください」と聞き、「ええ、はい」と快諾いただけた。「奥様との馴れ初めは?」と聞くと、ご主人は「歳が7つ違うの。彼女がうちへ来たのは20歳の時だったんだけど、ウチの父親同士が友人でそこの家の娘さん。高校時代からよく知っていて、真面目な子だなって。家に何回か遊びに来ていたので」とのこと。ここで奥様が持ってきてくれたのは44年前の披露宴の写真。当時は自宅で披露宴をする人が多かったが、お二人はドライブインの2階で披露宴を行ったそう。結婚の決め手を聞くと奥様は「押しが強い」と答えた。
昼ご飯の準備…と思ったら奥様は軽トラで出発してしまった。奥様はいちごの収穫が終わる夏からは家庭菜園で野菜を作るのが趣味。およそ10年前からキャベツ・ネギ・サニーレタスなどを作って、毎日の食事に使っている。この日の昼ごはんは寒い季節にピッタリの湯豆腐。だしを入れた鍋に一口大に切った豆腐・ネギ・水菜をたっぷり入れてひと煮立ちしたら湯豆腐の完成。宇佐見さんの家の本日の昼ご飯が揃った。煮込んでトロトロになったネギとシャキシャキ水菜の湯豆腐、奥様の家庭菜園で採れたほうれん草のおひたし、こちらも家庭菜園で採れたサニーレタスのサラダ、友人からもらった椎茸は焼いてマヨネーズをつけていただく。
茨城県鉾田市でいちご農家の宇佐見さんの家をご飯を調査中。この日の昼ご飯は宇佐見さん夫婦と息子さん夫婦の4人でいただく。息子さんは母親の家庭菜園について「食べきれないほど作ってる」と言い、ご主人は「ほうれん草なんて売るほど作ってるもんな。」と言った。宇佐見さんご夫婦には長男・達夫さんの他、3人の娘さんがいるが実は一番下の広子さんは姪っ子。生後6ヶ月の頃に宇佐見さんが引き取った。宇佐見さんの妹さんは30歳の時に癌で生後半年の子どもを置いて亡くなったそう。現在広子さんは結婚して札幌にいる。嫁ぐまでのおよそ30年間、宇佐見さんご夫婦は我が子と同じように愛情を注いできた。もちろん長男の達夫さんも「妹みたいなもん。生まれたときからいるから」とのこと。宇佐見さんは「もちろん俺も(姪のことを)娘と思っているんだけど、せがれがね初めて聞いたの。妹が3人いるっていうのを。それが一番うれしかった。テレビ東京さんに感謝です。絆をせがれから教えていただきました」と言った。