- 出演者
- 芳賀健太郎 江原啓一郎 片山美紀 黒田菜月
オープニング映像。
南海トラフ地震の想定震源域で大規模地震への注意を呼びかける臨時情報が発表されてからきょうで1週間となり呼びかけの期間は午後5時に終わった。臨時情報の発表を受けて首都圏の各地でも備えを見直す動きが広がった。神奈川県鎌倉市で家族の生活圏のほとんどが浸水想定区域にあたるという羽太千春は臨時情報をきっかけに備えを見直すことにした。家族で話し合い、大津波警報が発令されたときの避難場所を確認した。南海トラフ地震の臨時情報の発表を受けて千葉県銚子市の海水浴場では津波フラッグの意味や避難先などを伝える取り組みを行ってきたが臨時情報の呼びかけの期間が終了したあとも取り組みを続けることを決めた。津波による浸水が想定されている神奈川県茅ヶ崎市のビーチでも海の家の従業員などが参加して避難を呼びかける訓練が行われた。浸水が想定されていない場所へ誘導するなどの手順を確認した。臨時情報が出されたこの1週間の首都圏各地の動きや私たちの行動について専門家は評価の一方で自治体や地域ごとに対応の差が出たことを踏まえ臨時情報が出た際の標準的な対応について議論や地域の合意を作っておく必要があるとも指摘した。取材の中で名古屋大学の福和伸夫名誉教授は臨時情報の周知が十分ではなかったとも指摘していた。国は周知の在り方に課題がなかったか、そして自治体は隣接する地域でもっと連携できることはなかったか。そして私たちは情報をどう受け止めて行動するのか災害から命を守るためにはそれらを絶えず見直すことが大切だと感じた。
終戦から79年となるきょう、首都圏各地でも犠牲になった戦没者を慰霊する追悼式や戦争を語り継ぐ活動が行われた。文京区で開かれた東京都の戦没者追悼式では遺族などおよそ400人が集まり小池知事も参列した。平和への祈りは埼玉県熊谷市でも。昭和20年8月14日の夜からのB29爆撃機による空襲で266人が亡くなった熊谷空襲。市街地の3分の2が焼け野原となった。火の手を逃れようと多くの人が飛び込んだとされる星川のほとりでは手を合わせる人の姿が、東京・江東区で体験を語り継ぐ証言会も開かれ夏休み中の親子などが参加した。上原淳子は7歳のときに東京大空襲に遭い命からがら逃げた体験を話した。
映画「野火」初上映から10年目。終戦の日に向けてアンコール上映が毎年欠かさず続いている。戦争の恐ろしさを映画に込めた塚本晋也監督に思いを聞いた。今月11日、横浜関内にあるミニシアターで野火の上映が行われた。会場に現れた監督の塚本晋也の思いに共感した劇場はことしは全国で30に上った。この映画には派手な戦闘シーンはほとんどない。映し出されるのは飢えと孤独で理性を失っていく日本兵たちの姿。原作は大岡昇平の小説で、塚本監督は学生のころに読み強烈に映像が浮かび上がる。映画化を温め続け実現したのは50代になってから、自主制作だった。主人公、田村1等兵は塚本監督みずからが演じた。フィリピンで遺骨収集に参加、元日本兵にも直接会い取材を重ねてきた。監督が描きたかったのは生の戦争。戦場ではなく劇場でその恐ろしさを感じてほしいと上映後は観客と顔を合わせ対話を大切にしたいという塚本監督。野火公開から8年、塚本監督は終戦直後の闇を描いた「ほかげ」を製作。帰還兵、戦争で夫を亡くした女性、そして孤児たちが心に影を持ったままさまよう姿が描かれている。野火はきょうも渋谷など各地でアンコール上映が行われている。
ことし5月、千葉県佐倉市に住む70代の男性の自宅に息子を名乗る男から電話がありかぜ気味で病院に来ている。コロナとインフルエンザの検査結果待ちだと少しかれた声で言われた。電話は一度切れ男性は声がいつもと違うのはかぜの影響だろうと思っていたところ。再び男から電話がかかってきて検査は陰性で原因はストレスと言われた。最近、既婚者を妊娠させその中絶費用と慰謝料を払わなければならず悩んでいると言う。息子を助けたいと思い男性は男に言われるがままお金を支払った。子どもや孫などを名乗るオレオレ詐欺では詐欺グループが声が違うことを隠すためかぜをひいているなどと言うのは古くからあるだまし文句。そのため新型コロナやインフルエンザなどを挙げることも珍しくない。電話でお金を要求されたら詐欺を疑い家族や警察に相談を。弁護士に言及。
神奈川区にある横浜市民防災センターから中継。マンションの一室が再現されているが、こちらでは防災のポイントについて学ぶことができる。4人家族の標準的なおよそ1週間分の備えが紹介されている。例えばこういった食品、それから水もたくさん用意しなければならない。簡易トイレも必要だ。南海トラフ地震臨時情報も呼びかけ期間が終了したが、引き続き備えは必要。帰宅困難になった際などたくさん歩かなきゃいけない状況もあるかもしれないのでスニーカーなど歩きやすい履物を準備する必要がある。またモバイルバッテリー、スマートフォンなどを充電するのに必要。防災センターの太田成紀は「地震や台風に対する心構えとしてまずは正しい情報を確認してから落ち着いて行動し始めることが大切。そのためにも各自、事前に正しい情報源を確認しておいてほしい。」とコメントした。
大雨への対策は、浸水・冠水した道を無理に進まない、土のう・水のうなどの対策も大切。暴風への対策は雨戸やシャッターを閉める、カーテンを閉め窓から離れる。停電への備えは懐中電灯の準備・スマホの充電、保冷剤やペットボトルを冷凍庫へ入れておく。避難は早めに済ませておく。