- 出演者
- 芳賀健太郎 江原啓一郎 片山美紀 黒田菜月
オープニング映像。
南海トラフ地震の臨時情報を受けて横浜市の海水浴場ではライフセーバーたちが緊急時の対応を確認した。横浜市の海の公園の海水浴場は臨時情報の対象地域にある。午前8時ごろライフセーバーたちが集まり対応を確認した。ミーティングで広げたのは赤と白の格子模様の旗、津波フラッグ。聴覚に障害がある人や遊泳中でサイレンが聞こえにくい人に対し視覚的に警報や注意報が出たことを伝えるもの。今月8日に宮崎県で震度6弱の揺れを観測したマグニチュード7.1の地震で気象庁は南海トラフ地震臨時情報巨大地震注意を出し引き続き巨大地震への注意を呼びかけている。これまで地殻変動や地震活動に特段の変化は観測されておらず地震の発生から1週間となるあす夕方で注意の呼びかけは終わる予定だが、南海トラフ巨大地震は以前から高い確率で起きるとされているため、引き続き注意が必要となる。
南海トラフ地震臨時情報が出される中、各地で備えが進められている。こうした中、地区の防災訓練や防災計画の作成などを担う中心的な役割を期待されるのが防災士。葛飾区には全国的にも珍しい小学生の防災士がいる。小学6年生の柴田宗里さんは区内で唯一の小学生防災士。この日、地区の放水訓練に参加し、消火栓の使用方法などを確認した。柴田さんはことし5月、2度目の挑戦で防災士の資格を取得した。12歳以下で取得したのは全国で165人で全体の僅か0.05%。防災士の資格は地震や水害などが発生する仕組みや避難所の運営方法など防災に関する幅広い知識を身につけなければならない。テキストの内容は小学生には難しいところもあったが周囲のサポートもあって無事、合格した。柴田さんが住む葛飾区東新小岩地区は荒川と中川がすぐそばを流れている。想定される最大規模の雨が降って荒川が氾濫した場合、3メートルから5メートル浸水するところが多くある。また古い木造の住宅も密集していて首都直下地震などが起きた際には大規模な火災が起きることも懸念されている。柴田さんが防災に関心を持つようになったのは父親の晃宏さんの存在がある。晃宏さんは地区の防災組織で活動していて一緒に訓練に参加するなどしてきた。防災士の資格を取得してからは地区の避難所運営の図上訓練に出席するなど以前よりも積極的に防災活動に取り組むようになった。さらに柴田さんは、より実践的な訓練にも参加し始めた。この地区では水害に備えてエンジン付きのゴムボートを所有している。この日はボートの膨らませ方や操縦方法などを確認した。水害で孤立した人たちを救助したり物資を運んだりできるようになるのがねらいだ。地区の防災を担う一員に、小学生防災士の成長に期待が集まっている。ちなみに、防災士の試験を受験するには年齢制限はない。来年度からは中学生になる柴田さん、中学校では地域防災ボランティア部に入部し地域の防災活動に一層力を入れたいと話していた。
JR東海は東海道新幹線はあさって始発から終日、東京と名古屋の間の上下線で運転を取りやめると発表した。JR東日本は東北、上越、北陸、秋田、山形の各新幹線であさって昼ごろから17日昼ごろにかけて運転の取りやめが発生する可能性があると発表した。JR東日本は関東エリアであさってから17日にかけて運休や行き先の変更、遅れが発生する可能性があると発表した。東急電鉄も各線であさってから17日にかけて計画運休や運転の見合わせ、遅れなどが発生する場合があると発表した。中日本高速道路によると新東名高速道路ではご覧の区間で通行止めの可能性があるとしている。また中央自動車道や圏央道でも一部の区間で通行止めの可能性があるとしている。全日空はあさって、羽田、成田、静岡、八丈島の各空港を発着する便に影響が出るとしている。特に羽田と成田では一部を除いて多数の便が欠航する見込みだという。日本航空は詳細は調整中だとしたうえであさっては多数の欠航便が出る見込みだとしている。
今回の台風7号、風と雨の両方に注意が必要。最大瞬間風速は関東で60メートルに達すると予想されている。屋根瓦が飛んだり電柱や街灯、木などが折れたりするおそれがある。さらに強まれば一部の住宅では倒壊するおそれもある。予定がある方は変更して外出を控えてほしい。さらに物干しや植木鉢などは飛ばされないように固定したり家の中にしまったり、窓ガラスも対策が必要。雨戸やシャッターがある場合は閉めてほしい。ない場合でも破片が飛び散らないように粘着テープや段ボールを貼ったり、あるいはカーテンやブラインドを閉めたりすることも効果的だ。一方雨はあす夕方からの24時間の雨量は関東甲信で300ミリと予想されている。これは平年の8月1か月分の2倍から3倍近い記録的な雨量。また、川の増水や氾濫、土砂災害の危険がある。まずはハザードマップで自宅に浸水などのリスクがないかを確認して避難ルートも同時に確認しておくように。そして停電への備えも大切。食料や水などの備蓄、それに簡易トイレラジオ、防災グッズの点検、いま一度、お願いしたい。そしてこの時期、エアコンが使えないと熱中症対策も非常に大事。冷感シートや冷感タオル、ハンディーファンなどを用意しておく必要がある。充電なども確認しておくことが大事だ。今すぐにできることもあるのでぜひ皆さん早めの対策をお願いしたい。
きょうの関東甲信は広い範囲で気温が上がり猛烈な暑さとなった。あすも猛烈な暑さが続く見込みで引き続き熱中症の対策を徹底。一方、気温の上昇の影響などで大気の状態が非常に不安定になっていて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意が必要。関東甲信の日中の最高気温は千葉県船橋市で36.2度、茨城県鉾田市で35.6度、横浜市で35.5度などと広い範囲で猛暑日となった。あすもご覧のように広い範囲で厳しい暑さが予想されている。あすも熱中症の危険性が極めて高まるとして茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、山梨県に熱中症警戒アラートを発表している。一方、関東甲信では大気の状態が非常に不安定となっていて局地的に雷を伴い1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがある。東京・立川市の午前11時ごろの様子。このおよそ2時間後、一転してどしゃ降りとなった。あす午後6時までの24時間に降る雨の量は多いところで関東甲信で100ミリと予想されている。気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意するよう呼びかけている。
パリオリンピックの日本選手団はきょう都内でおよそ70人の選手が出席して記者会見を開いた。パリオリンピックで日本は金メダル20個を含む45個のメダルを獲得。金メダルの数とメダル総数は海外で行われた大会の過去最多を更新した。きょうの会見では首都圏にゆかりのあるメダリストたちもパリでの大会を振り返った。このあと解団式が行われ選手団は解散した。
終戦直後の混乱で中国に取り残された残留孤児について、昭和56年から国の帰還事業が始まり厚生労働省によるとこれまでにおよそ2800人が中国残留孤児として確認されているがこのうち半数以上にあたる1500人余りが今も肉親を見つけ出すことができていない。家族を失い引き取られた中国人の家庭でも過酷な状況に置かれた中国残留孤児を語り継ごうという取り組みが行われている。今月、都内で行われた中国残留孤児を子どもたちに紹介するイベントで残留孤児から直接、聞き取った語り部がその過酷な体験を説明した。語り部の1人、高野好美さんは69歳で直接、戦争を経験していない。その一方で母親のミチさんは戦時中、旧満州、現在の中国東北部で男性と娘の3人で暮らしていた。しかし男性はソ連に抑留されて行方不明となり娘は幼くして亡くなったという。母親は生前、中国残留孤児の肉親捜しについて報じた新聞をいつも真剣な表情で読んでいた。6年前に中国残留孤児の語り部に応募したきっかけはそうした母親の姿が記憶に残っていたからだ。高野さんはこの日、中国残留孤児の支援などを行っているセンターを訪れイベントについての打ち合わせを行った。高野さんが紹介する残留孤児は7歳のときに中国に取り残された男性。男性は目の前で父親が殺され中国人の家庭に引き取られたが、十分な食事を与えられず暴力を振るわれたこともあった。永住帰国が実現したのは戦後49年がたった1994年だった。高野さんには迷いがあった。父親が目の前で殺されるといった残虐なことをそのまま伝えてもいいのか、センターの人にアドバイスを求めた。イベント当日、高野さんは男性の過酷な体験をそのまま語ることにした。引き取られた当時の家庭の暮らしも絵などを使って説明した。終了後、中学3年生が高野のところに来て「今も続いている問題として興味を持った」と感想を伝えてきた。高野さんは「同じことを繰り返さない、どうしてそうなったのかを考えるきっかけになれれば」と話していた。
きのう伝えたパラオの戦没者の身元特定に向けたリポートで取り上げたこちらの写真に写った女性について放送後、1940年前後に活躍した俳優の水戸光子ではないかという情報を複数、お寄せいただいた。身元特定を進める考古学者も戦前に活躍した女優ではないかといった意見に触れるなど有名人の可能性も考えていたが特定には至らず取材でも確認できていなかった。寄せられた情報をもとに映画評論家などに取材した結果、写真の女性は水戸光子の可能性が高いことが分かった。考古学者の山岸良二さんは写真が遺骨の関係者ではないことになり写真から身元をたどることができないのは残念だが調査としては前進と考えている。戦地で好きな俳優の写真を見ていたのかなと思うと感じ入るものがある。現地では多くの遺骨が見つかっていることから今後も身元特定のための手がかりを探し続けたいと話している。
警視庁が公開しているこちらの地図によると文京区、町田市、稲城市などに特殊詐欺の電話がかかってきている。ことし5月、神奈川県藤沢市の40代の女性の携帯電話に大手通信会社の名前で「料金の請求がある。折り返し連絡を」というメールが届いた。女性が書かれていた番号に電話をかけると大手通信会社の社員だという男からサイトの利用料金が未納になっている。身に覚えがないなら携帯電話がウイルスに感染しているのかもしれないと言われた。さらに個人データ保護協会の担当者を名乗る男などから相次いで電話があり「あなたのウイルスによって被害者が出ている。支払いをしなければ逮捕される」などと言われた。話を信じた女性は指定された口座に現金を振り込むと240万円をだまし取られてしまった。よく知っている大手の通信会社の名前を出して折り返しの連絡をと言われたらつい連絡してしまうかもしれない。だが、それが詐欺グループのねらい。連絡してきた人にウイルスや逮捕などと言って動揺させ現金をだまし取ろうとする。折り返しの連絡を求められても身に覚えのない場合はまずは家族に相談するなど十分に注意が必要。
東京のあいさんから送られたレトロ喫茶のアイスコーヒーの写真を紹介。
にんげんだものなどの作品で知られる書家で詩人の相田みつをは栃木県足利市の出身。ことしで生誕100年を迎えたことをきっかけに相田のさまざまな功績を多くの人に伝えていこうという取り組みが地元で動きだしている。相田みつをは後に自身の代表作となる作品を晩年の60歳になる年に発表した。その後は温かみのあることばを生かした独自のスタイルを確立。67歳で亡くなるまで多くの人の共感を呼ぶ作品を次々と世に残した。ふるさとの足利市では連日、多くの人が展示会に訪れ相田のことばに心を寄せている。一方、相田が若いころの創作活動で苦しんでいたことはあまり知られていない。足利市内でそば店を営む中川知彦さんは幼いころから生前の相田と深いつきあいがあった。中川さんは今、相田が38歳のときに譲り受けた作品を店内に飾っている。書体は荒々しく詩の内容も晩年とはかけ離れている。みずからのスタイルを探してもがいていたころの心情が当時の雅号に表れていた。「貧乏不安、貪不安」と書かれており、書家として認められず看板やパッケージのデザインなどで生計を立てていたという若い日の相田。苦しい時期の経験が晩年につながっていることを多くの人に知ってほしいと中川さんは考えている。相田の功績を後世に引き継ごうとする取り組みは市内の小学校でも始まっている。山辺小学校の教諭の山岸哲也さんは地元が生んだ詩人を子どもたちに知ってもらう特別授業を考えた。きっかけは同じ学校の教諭だった祖父の存在。このときPTA会長の相田と親交があったことを祖父から聞いていた。教室では子どもたちに相田の作品を見て感じたことを発表してもらった。授業の最後には自分たちが住んでいるまちから相田の作品が生まれたことを誇りに感じてほしいと語りかけた。苦しい時代を乗り越え人々の心に響く作品を届け続けた相田みつを、生誕100年をきっかけにその足跡を見つめ直す動きがふるさとの足利市から広がろうとしている。相田みつをの生誕100年を記念した展示会は足利市立美術館など市内の4か所の施設で来月1日まで開かれている。
夏の全国高校野球8日目の結果。史上8校目の春夏連覇を目指した群馬の高崎健康福祉大高崎高校は奈良の智弁学園に1対2で敗れ2回戦で敗退となった。
NHK千葉放送局では去年の全国教育美術展で特選に選ばれた作品の中から千葉県の子どもたちの作品、56点が展示され、幼稚園、保育園のお子さんから高校生まで数多くの個性あふれる作品が並んでいる。イベント「ぼくの絵わたしの絵展」は今月23日まで行われている。
台風、関東はあさって大荒となる予想、あすまでに備えをしましょうと呼びかけた。
今日伝えた内容を紹介した。
NHKニュース7の番組宣伝。