- 出演者
- 船木正人 江原啓一郎 宮崎あずさ 黒田菜月
オープニング映像とオープニングの挨拶。
「女性のキャリア」について番組に寄せられた意見の中では、結婚や育児といったライフステージがキャリアにとっては壁になったという声が多く聞かれた。
都内に住む赤池素子さん、43歳。小学生から中学生の3人の子どもを育てているが自身のキャリアとの両立に頭を悩ませてきた1人。赤池さんは大学卒業後、大手の総菜販売会社に正社員として就職。入社5年目までに店長を任せられるまでになった。20代後半で子どもも欲しいと考えるようになり夫の転勤の時期も重なった。仕事は好きだった赤池さんが葛藤を抱えながらも退職の道を選んだ。夫婦で大阪に引っ越したあと、出産。退職から3年が過ぎ、再び働き始めようと考えたときに思わぬ壁にぶつかった。ようやく見つけたのはコールセンターで働く派遣の仕事だった。やりがいはあったが年収は100万円余りとなった。その後も、非正規の仕事をしながら2人の子を出産。家族が増える幸せは感じながらも自身の思い描くキャリア形成は難しかったという。共働き世帯が今や7割に上る日本、男性が育休を取得する割合も増えてきた。しかし、いまだに家事育児の割合大きく女性に依存しているのが実情。1週間の育児や家事にあたる時間は男性が41分なのに対して女性は224分と実に5倍以上となっている。1年ほど前、人材紹介関連の会社でようやく正社員となった赤池さんは女性向けの求人サイトをPRする業務に就いた。現在、担当しているのが主婦川柳というコーナー。仕事を終えて家に帰れば今度は家事に追われる母親の日常がつづられている。赤池さんはこうした母親たちの悩みにかつての自分を重ね合わせながら少しでも寄り添いたいと考えている。
夫婦共働きで育児中の平山真希記者は、自分の妻の気持ちを赤池さんが代弁しているような気持ちでこの取材をしていた、私は朝の育児の担当できょうも保育園に送ったあとに勤務をしているのだがただ夕方以降の長い時間、育児とか家事が妻に頼ることが多くて共働きなのに不平等だと言われることがよくある、また転勤についても妻のキャリアは転勤となった場合、どうするのか子どもが通い慣れた保育園をどうするのかっていうことをいつも考えているのでひと事ではないとコメント。女性の労働政策に詳しい三菱UFJリサーチ&コンサルティングの矢島洋子主席研究員は「共働き世帯が当たり前となっても性別役割分担意識というのがまだ家庭にも企業にも残っている。男性中心の長時間労働の是正や転勤制度の見直しが必要で育児などで仕事を制限される人もキャリア形成できる業務配分や評価制度も必要だ」としている。
自民党と立憲民主党、日本維新の会、公明党、国民民主党、参政党、日本保守党の与野党7党はきょう午前、公職選挙法の改正案を衆議院に提出した。去年の東京都知事選挙で同一の選挙ポスターが複数、掲示板に貼られたことなどを受けポスターに他人やほかの政党の名誉を傷つけるなど品位を損なう内容の記載を禁止することや営利目的で使用した場合は100万円以下の罰金を科すことなどが盛り込まれている。また付則ではSNSで選挙に関する偽情報などが拡散しているような状況に対応するとともに当選の意思のない候補者がほかの候補者を応援するいわゆる2馬力と呼ばれる状況を念頭に候補者間の公平を確保するため施策の在り方を検討し必要な措置を講じるとしている。
明日の関東の天気を伝えた。
目黒区にある老舗の街の書店が創業から102年、きょうでその歴史に幕を下ろす。なじみの客などが次々に訪れて別れを惜しんだ。東急電鉄の自由が丘駅前にある不二屋書店には午前中からなじみの客などが次々と訪れた。不二屋書店の創業は102年前の大正12年。昭和20年には空襲で焼失するがまもなく再建された。街の書店として心がけてきたのは地域の人たちが求める本をそろえること。中でも子ども向けの本の充実に力を入れてきた。しかし活字離れなどを背景に店の経営は厳しさを増した。全国の書店数もこの10年で4200店舗以上、減っている。3代目の店主、門坂直美さんは店の歴史に幕を下ろす苦渋の決断をした。最終日のきょう別れを惜しむ客の中には4世代にわたって店に通ったという人もいた。門坂さんは街の書店のこれからについて「助けてくれなければ消えていく一方だということをわかってほしい」と話していた。
精神障害や知的障害などがあり一般企業への就職が難しい人たちがスタッフを務める町の本屋さんを紹介。絵を描くのが好きな人はポップ作り、文章を書くのが好きな人はブログで情報発信、話すのが好きな人はラジオ番組への出演とそれぞれが自分の好きなことを実現している。就労継続支援B型事業所の福祉事業所として認定されているこちらの本屋。スタッフは障害の程度に応じて作業を行い就労に向けた力を養いる。店内でひときわ目を引くのが手作りのポップ。担当の1人、川口さん。この日、描いていたのはこちらのネコの絵本のポップ。動物の絵を描くのが好きな姿をこれまで家族にしか見せたことがなかった。しかし、この本屋で思わぬ出来事があった。7年前、店を立ち上げた竹内一起さんは長年、福祉事業所で働く中、本屋はさまざまな障害者の受け皿になると考えた。さらにさまざまな本との出会いはスタッフたちの世界を広げている。最近は店の外にも飛び出している。雑誌などを定期購読してもらおうと営業に回っていると話す担当の1人、田代朋司さん。50歳のとき、脳出血で倒れ覚えることが苦手だというがもともと百貨店のバイヤーだった田代さん。働くうち勘を取り戻してきた。さらに本屋以外の仕事にも意欲が湧いてきたという。竹内さんは本屋として地域の役に立つことがスタッフの自信につながると考えている。竹内さんは今後、イベントでの出店や移動販売なども計画しているそうなのだ。地域の書店が減っていく中、新たな担い手としても期待したい。
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- 就労継続支援B型事業所川口市(埼玉)
東京大空襲の体験者の言葉に耳を傾ける映像編集者の早乙女愛さん。愛さんの父親は12歳で東京大空襲を経験した作家の早乙女勝元さん。小説・絵本などで空襲の悲惨さ・平和の大切さを訴え、「東京大空襲・戦災資料センター」開設にも携わるなど、3年前に亡くなるまで生涯にわたって空襲の記憶を伝えてきた。愛さんは戦跡をめぐる勝元さんの旅に同行していたが中学生のころに同行をやめた。その後大学生になって勝元さんとの旅を再開した。父とは別の方法で戦争を伝えたいと映像編集者の道に進み、戦争に関する映画や映像作品を制作してきた。15年前から取り組んできたのが東京大空襲の証言映像の製作。これまで30人余の証言を映像化し、学校や講演会で伝えてきた。先月中旬、3歳の時に東京大空襲で両親と妹を亡くした戦災孤児の吉田由美子さんの証言を聞いた。吉田さんに空襲の記憶はほとんどなく、自分を引き取ってくれた親戚は空襲のことを教えてくれなかったという。空襲から50年が経った時に1枚の写真を見つけた。空襲の翌年に叔母と映る自分の写真で、その後叔母から話を聞いたという親戚から、空襲の日に叔母が自分を連れて逃げ、両親に代わり面倒をみてくれたことを始めて知った。叔母とは写真を撮ったあとに離ればなれになりその後一度も再会することはなかった。早乙女愛さんは、当時の記憶のない体験者から話を聞く機会が増えたという。愛さんは、小さい時に戦争で両親を亡くされたりすると自分の立場を気付くのに時間がかなりかかる、それも含めての戦争体験なのでその苦難も紹介したいと話した。また、受け継いできた記録を落とさずにそのまま次に渡していく工夫が問われている、それを試行錯誤していると語った。
東京・渋谷のNHK放送センターから中継。2月20日は旅券の日。今からおよそ150年前の1878年のきょう、法令上で初めて旅券ということばが使われた。2月24日放送の「100カメ」では旅券を持たなくても行ける外国、日本屈指の多国籍街である「新大久保」を特集する。
明日の関東の天気を伝えた。