2026年10月10日放送 3:15 - 4:15 フジテレビ

FNSドキュメンタリー大賞
学びと継承の先に〜どうなる日本の米づくり〜

出演者
渡辺新太 渡辺新一 渡辺恵美子 渡辺洋平 
(オープニング)
学びと継承の先に〜どうなる日本の米づくり〜

2025年秋、山形県新庄市では稲穂の刈り取りが始まっていた。若者たちが農業の基本を学ぶ学校の実習田。学生たちはコメを取り巻く日本の今も気にかけていた。日本のコメ作りに不透明感が漂ったのは2024年夏。全国的に店頭らコメが消え、価格も跳ね上がった。前年の記録的な高温による品質低下に端を発した「令和の米騒動」。その背景には受給のバランスを見通せなかった政府の対応の不備もあった。豊かな実りをいかに未来へとつなげていくのか。担い手を目指す若者たちの学びからそのヒントを探る。

キーワード
小泉進次郎山形市(山形)新庄市(山形)
(FNSドキュメンタリー大賞)

山形・新庄市にある農業の担い手が学ぶ山形農林大学校。学生たちは6つの経営学科に分かれて寮生活をしながら2年間勉強。稲作を学んでいるのは2年生4人と1年生11人。コメ作りの基本を学ぶ1年生は実習がメインだが帳簿管理などの経営方法、気候変動などの課題への対応、ドローン操縦などあらゆる知識を学ぶ。より専門的な知識を学ぶ2年生は自分たちで育てたコメの検査も。親元を離れ寮で暮らす学生たちの1日は朝7時15分の起床に始まり、講義や実習など毎日約6時間、農林業と向き合う生活。

キーワード
山形市(山形)新庄市(山形)東北農林専門職大学附属農林大学校

この日、研究室に集まったのは2年生の4人。大消費地のコメの現状を実際に見るためにアポイントをとっていた。様々な交渉も社会に出れば必要。アポイントは4件とることができた。

キーワード
久留米市(東京)遊佐町(山形)鹿角市(秋田)

農大祭は自分たちで育てた農作物などを販売する農林大学校の秋の一大イベント。稲作経営学科の5人で販売するのは精米したての新米と1年生が栽培した新米を使った焼きおにぎり。1年生の渡辺さんは実家を継ぐために農林大学校へ入学。農家の大変さを知るからこそ母には心配されているが、渡辺さんは「農家になりたい」と農林大学校に進学した。農大祭は今回も大盛況で新米も大人気。2年生の鈴木さんの両親も足を運んだ。200kg用意した新米は20分で完売。焼きおにぎりも400個以上売れた。

キーワード
つや姫中山町(山形)

コメの一大消費地・東京。2年生の4人がスーツ姿でやってきた。山形県産のコメを扱う店に価格や需要の現状を聞く絶好の機会。品川区の米店では適正な価格を考えさせられた。訪ねたお店からは不安や不満の声も聞かれたが、たくさんの励ましももらった。

キーワード
KSP-SPつや姫としだや品川区(東京)墨田区(東京)港区(東京)源川商店米穀商 こくぼ農林水産省雪若丸

寮では1年生の渡辺さんが2年生から本格的に取り組む卒業論文の相談をしていた。小さい頃から見てきた実家の苦労。渡辺さんは少しでも負担が少ない栽培方法を研究することを考えていた。テーマは疎植栽培。苗の間隔を広くして植え、苗の数を減らすことで作業の負担軽減も期待される。渡辺さんの祖父・新一さんは山形県中山町の約27ヘクタールの田んぼでコメと大豆を栽培している。農家の大きな負担となる農機具の購入。支払いができずに廃業するケースも多いという。渡辺さんの父・洋平さんは家は継がず果樹の剪定や農薬散布など様々な仕事をして生計を立てている。こうした道を選んだのには農家が抱える切実な課題があった。コメ農家を取り巻く厳しい現実。国は2010年頃から作業効率化を図り農業所得アップにつなげる稲作の大規模化を推進。しかし、そのスピードは上がっていない。

キーワード
中山町(山形)拓心寮

山形県三川町、広大な田んぼでコメを栽培している齋藤さん。周辺地域で複数の農業法人を経営する齋藤さんは山形県内では大規模化の先駆け的存在。ドローンでの農薬散布やGPSを使用した自動操舵システムなどを導入している。さらに、乾いた田んぼに直接種もみをまく乾田直播で低コスト・省力化にも取り組んでいる。しかし、国全体で大規模化を進めるには経費がかかるなど課題もあるという。

キーワード
まいすたぁ三川町(山形)

国が大規模化のために推進したのは農地の集積。2023年度までに農地の80%を認定農業者等に集積する目標を掲げたが2024年度でも61.5%にとどまっている。専門家は集積した農地が分散していて作業効率化に繋がっていないことも大きな課題、集約化・団地化して効率よく農業経営できるようにするのは国・地方自治体の役割だと指摘する。

キーワード
宮城大学山形市(山形)

価格高騰で収入が増えた分、税金も増額。里帰りした渡辺さんに祖父・新一さんは嘆いていた。渡辺さんは新一さんに卒業論文のテーマに決めた疎植栽培のやり方を相談した。新一さんが昨付けしている田んぼ27haの約8割は廃業した知人から頼まれて引き受けたもの。渡辺さんの父・洋平さんは小作料や作業負担が大きい農地がこれ以上増えることを心配していた。農家頼りの大規模化の現実がここにもあった。

農林大学校で仲間と学んだ2年間の集大成となる卒業論文発表会。黒澤さんは生え抜きの田植えを通常の5月中旬から時期を分けて実施。その結果、45日後のコメは収穫量が大幅に減った。現状の課題を未来へと繋げる研究。鈴木さんは父親が代表を務める農業法人の発展を考えた。一緒に農業と向き合った4人はそれぞれが選んだ道を歩んでいく。

キーワード
ちほみのりつきあかり

2年間過ごした寮の後片付け。黒澤さんは体調面から農業と別の道に進むことを決めた。食品関係の農業に関連する企業に就職し、資金をためて生産に携われる仕事を目指す。山形農林大学校の始まりは1955年に設置された県立農業試験場の経営伝習農場。中学を卒業した学生が対象の1年制の学校として農産物の安定的な生産を下支えしてきたが、その後高校を卒業した学生が対象の2年制に移行。ここからは延べ約3800人が巣立った。

キーワード
今田匡彦東北農林専門職大学附属農林大学校

卒業から約1か月が過ぎた鈴木さんは父親が代表を務める農業法人で元気に働いていた。中山町の新一さん家族もこの日種まき。2年生になった渡辺さんも手伝いに駆けつけた。

キーワード
中山町(山形)山形(山形)白川
(エンディング)
エンディング

「令和の米騒動」は日本のコメ作りの厳しい現状と課題を改めて浮かび上がらせた。何を継承し何に取り組んでいくのか、未来を見据えた国の舵取りが求められている。

© 2009-2026 WireAction, Inc. All Rights Reserved.