- 出演者
- 林修 角谷暁子 原田亮介 ビビる大木 野々村友紀子 渡邉美穂
ランチにいくら使うのかを大調査。街では「リーズナブルなチェーン店にお世話になっている」などの声が。平日の外食ランチは平均1243円と4年連続で増加（リクルート調べ）。一方で外食を控えて節約している人も増えているようで、丸の内ではカップ麺とおにぎりで約400円、お弁当を持ってきている人も。
お弁当1人前を作るのにかかる費用は平均222.3円、。平均調理時間は17分57秒（ニチレイフーズ調べ）。東京の平均時給は今年3月現在1480円（バイトル調べ）なので、時給換算すると740円になり、合算すると962.3円になる。
お弁当は時間も手間もかかる。そこで、いま改めて社食が注目を集めている。まずは会社も従業員もうれしい新スタイルの社食を紹介。導入しているのは有機野菜の宅配サービスなどを展開している会社「オイシックス・ラ・大地」。去年からケータリング式の社食を導入していて、メイン・副菜・サラダ・ご飯・スープを好きなだけとることができる。メニューを考えているのはホテルニューオータニで日本料理の料理長を務めていた松田さん。メニューは日替わりで3カ月のローテーション。気になる値段は650円。2人以上で来ると100円割引になる。以前は社食がなく弁当販売のみだったが、人材確保のため福利厚生に力を入れたいと思っていたところ、アフターコロナで出社率が上がってきたため導入に踏み切ったという。
ケータリング式の社食は会社にとってもメリットが。社食を運営しているのは「ノンピ」という会社で去年オイシックス・ラ・大地の傘下に入った。約30社の社食を手掛け、約7割がケータリング式。社食の導入は企業によるが、月額50万円以上という形が多いという。
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- ノンピ
実質賃金は3年連続でマイナスで賃金の上げ幅が物価に追いついていない中、社食を含めた福利厚生が第3の賃上げと呼ばれているという。林先生は普段は自分でブランチを作って食べていると話した。
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- しらすと大根おろしアカモクと豆腐の味噌汁
続いては、ここ数年増えているちょっと変わったスタイルの社食。横浜市にある「ユニオン建設」はJR東日本の線路工事やメンテナンスなどを担い、東日本に複数の支店を構え従業員数は700人以上。ここでは去年から、お惣菜入の冷蔵庫を置くだけの置き型社食「オフィスおかん」を導入。お惣菜は全て同じ値段になっている。
冷蔵庫をレンタルして置くだけの置き型社食「オフィスおかん」。冷蔵庫の中にはパックに入ったお惣菜が約20種類。値段は1品100円。ポークカレーはご飯と合わせて200円。180円で購入したものを福利厚生の一環として会社が80円負担している。電子レンジは置き型社食を利用する会社側で用意するが、容器や箸はオフィスおかんのサービスに含まれている。ユニオン建設では従業員の約8割がオフィスおかんを利用している。線路の修理やメンテナンスは主に終電後、深夜に働く従業員の食事を見直すため導入したという。従業員700人のこの会社では、1か月 7万円×冷蔵庫40台で280万円かかっている。
置き型社食を提供しているのは「OKAN」。オフィスおかんは2014年にサービス開始、売り上げはここ5年で3倍、3000拠点以上で利用されている。コロナ以前はネット系・IT系が多かったが、コロナ前後で建設現場や介護施設の顧客が増えたという。
林先生は「夜の工事が終わったあとお店も開いていない中で、会社からの補助もあれば社員の方は積極的に使いますよね」とコメントした。
健康機器メーカーのタニタは、冷凍庫にパスタやカレーなどの冷凍食品が入っていて、管理栄養士が考えた栄養バランスのいい低カロリーの料理が揃っている。電子レンジや冷凍庫などの設備費用が6万6000円、月額費用が4万9500だという。
渡邉美穂は「健康面でも安心して食べられるのでありがたい」とコメントした。
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- タニタ
続いては誰でも利用できる社食。渋谷区、ある機関の施設の食堂では様々な国の料理が並んでいる。ここはJICAのオフィスだが、一般の人も利用できる。グローバルなメニューが日替わりで並び、レシピの数は50カ国以上。JICA東京センターには研修員用の宿舎が併設されていて、日本の農業や土木などの技術を学ぶために開発途上国から様々な人が来ている。世界のレシピは大使館の人や研修員に教わり、スパイスも本場から取り寄せるという。
野々村友紀子は「世界中を旅行しているような気分になれるし、現地の人からしたら現地の味を楽しめて気持ちが良くなるでしょうね」と話した。
足立区役所「食堂ソラノシタ」の足立区ならではのメニューは給食でおなじみだという「エビクリームライス」。足立区役所「食堂ソラノシタ」の足立区ならではのメニューは給食でおなじみだという「エビクリームライス」。千代田区役所「Dining九段」の江戸城兜天丼は大妻女子大学と共同開発したオリジナルメニューで、徳川家康がてんぷら好きだったことから発案したという。
学食などを経営する事業者374社のうち赤字・減益は60％超（2022年度 帝国データバンク調べ）と厳しい経営環境にあるという。続いては閉鎖寸前から再生を果たした学食を紹介。
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桃山学院大学では、春休みの1週間限定でこども食堂を実施。子は無料で、親の食事は有料だがそれでも値段は破格。桃山学院大学の学食は4年前のコロナをきっかけに経営難となり業者が撤退。その後、新たに委託されたのが給食事業などを行うオリエンタルフーズ。「ワクワクする料理作りたい」とシズル感を演出する鉄鍋を使った料理は学生からも大好評。朝食50食限定のそば＆親子丼セットはなんと100円。今ではランチタイムに学食はにぎわい、近隣の一般客も増えたという。学生思いの格安価格、地域の農家から売れ残った野菜などを寄付してもらうことも。調理や接客スタッフは学生がスポット勤務している。オリエンタルフーズは桃山学院大学の他にも、東洋大学など4つの大学の学食を運営している。
野々村友紀子は「近くにあったら絶対行きたい。SDGsにもなっているのですごくいいと思う」とコメント。ビビる大木は学食の思い出としてダブルハンバーグのエピソードを披露した。続いては近畿大学の学生が経営するラーメン店について。
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近畿大学の学生が経営する学食ラーメン店「近大をすすらんか。」、看板メニューは600円の味噌まぜそば。経営するのは国際学部3回生の岡田さん。経営者は毎年大学が選定、岡田さんは4代目だという。ガス代・水道代は大学が負担するが、原材料費・電気代、学生アルバイトの時給などは店の売り上げから捻出。
「近大をすすらんか。」の任期は1年だが、3カ月ごとの決算で2期連続赤字を出すと閉店しなければならないルールがある。原田さんは「マネジメントを学習する場で、起業家育成の場になっていて、実際にラーメン店を起こした人もいる」と解説した。
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- 近大をすすらんか。