- 出演者
- 鈴木亮平 久保田祐佳
オープニング映像。
国際宇宙ステーションの高度400kmが、人間が活動する最も遠い場所。月までの距離は約38万km、火星までは約6000万km。人間は今、火星に定住することを実現させようとしている。
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宇宙への移住を目指すアルテミス計画は、日本を含め世界50か国以上が参加している。2027年に月面で長期間滞在できる基地の建設に取り掛かり、2040年代には火星へと人間を送る計画。アポロ17号の月面着陸後に技術開発は行われていなかったため、アルテミス計画では月へ行く技術を新たに開発し直している。早ければ来年2月に4に人の宇宙飛行士が月の周りを飛行して戻って来る実験が行われる予定。スペースXは月や火星への移住をビジネスチャンスと捉え、巨大宇宙船のスターシップを開発している。最新のレーダー観測によって月の地下にある洞窟が確かめられ、温度も20℃前後と安定しているという研究結果もある。洞窟を利用して安全を確保しながら拠点を広げていこうと考えられている。火星への移住ではきのこを使うことが計画されている。NASAエイムズ研究所のリン教授は、火星の砂と結合して成長し、放射線も防げる特殊な菌糸を発見した。菌糸は成長すると砂を固める性質がある。フィルム内で育てることで椅子やベッドを作ることができ、巨大な居住施設も建設できると考えている。宇宙船を打ち上げるためのブースターを何度も繰り返し使えるようにすることも考えられている。回収したブースターをすぐ整備すれば、数時間後には次の宇宙船を打ち上げることも可能になる。
ドラマ「火星の女王」では、火星に移住した人類の未来が描かれている。火星の人気俳優役を演じた鈴木は、火星に対する故郷の愛が芽生えている世代の話だったので目から鱗だったと話した。放射線を避けるため都市が地下に建設され、貴重な水も制限されている。惑星科学者の関根教授は、重力が小さいので筋力や骨密度が落ちる、すると内臓疾患も現れるので月や火星に行くときにはトレーニングが必須、月は3日で帰れるが火星は2年に1回しか帰る便がない、子どもが生まれたら大きくなるまでロケットに乗せられず火星が故郷と言い始める、それが宇宙に居住することの本当の始まりになる、人間の活動が地球のキャパシティーに近づいてセーブしなければいけなくなっている、閉塞感を打ち破ってフロンティアに行きたいという人が現れてもおかしくないと話した。
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最新研究から出アフリカの意外な要因がわかってきた。出アフリカが起きる前に一部の祖先のVMAT1遺伝子が変化し、不安を感じにくい新しいタイプが現れたことがわかった。出アフリカを経て広がった世界各地の民族では不安を感じにくいタイプが増え、その割合はアフリカから離れるほど多くなる傾向が明らかになった。東北大学の河田教授は、不安を感じにくい人たちがパイオニアになったのではないかと話した。恐怖の記憶に関する遺伝子の変異も見つかった。恐怖の記憶も未知の世界に対する不安につながる。イェーナ大学病院のライナー博士は、恐怖を記憶する脳の仕組みが弱まったことで人間は未知の世界への挑戦を続けられる生き物になったと話した。今人間が新天地への移住を目指している背景にも、不安を感じにくい遺伝子の働きが影響している可能性がある。ただ出アフリカでは不安を感じにくい人とともに不安を感じるタイプの人も世界に広がった。心理学者のトレイシー教授は、祖先が出アフリカを果たし世界中へ広がることができた理由の一つは未来を想像し危機に備えることを可能にした不安の力にあると話した。
関根教授は、桃太郎タイプは不安を論理で補う、浦島太郎タイプは不安をあまり感じない、宇宙飛行士は浦島太郎タイプから選ばれやすい、それぞれのタイプがパートナーを組んでいくことが出アフリカで我々が獲得したことと話した。動物行動学者の菊水教授は、人間は失敗を繰り返しても成功に向けて動く、脳内麻薬と言われるオピオイドが出ると失敗を続けることができる、成功すると快楽物質のドーパミンが出て成功体験を記憶してまたやりたくなると話した。地球環境の専門家の渡辺さんは、宇宙に行く根底には不安がある、環境問題を解決しながら宇宙開発を考えなければいけないと話した。
若田光一は、宇宙船から地球を見ると地球が宇宙船のように思える、宇宙に行くことによって地球環境を守るための意識が芽生えてくると話した。オーストラリアで開かれた国際宇宙会議では「持続可能な宇宙」「回復する地球」というテーマで、地球を回復するためにこそ人間が宇宙に出る必要があると議論された。ブルーオリジンは、地球の利益のためにという理念を掲げ、環境を汚染する産業を月や火星に移設することに取り組もうとしている。発表直後から賛否両論の議論を巻き起こしている。スペースXは、もはや地球には人間が暮らせなくなる未来を想定している。火星より遠い宇宙でも人間が生き続けることを可能にしたいと考えている企業もある。渡辺さんは、まだ地球の回復力はある、その資源も用いて宇宙開発を進めていくバランスが大事と話した。関根教授は、大前提として我々は地球に住み続ける努力をすべきと話した。菊水教授は、宇宙開発にはお金持ちが投資をしており宇宙であるメリットを手にする、平等に弱者まで利益を分配することは難しくなると話した、関根教授は、火星では利他的な考えに立たなければ生きていけない、他人を思いやることが火星の社会の中心的な概念になる、それこそこれから地球で必要になるものと話した。
困難に直面するたび人間は乗り越える技術を生み出し繁栄してきたが、一方で滅亡のリスクも生み出した。それでも人間は「もっとに豊かに」と願い続けてきた。鈴木は、今の常識は100年後には違うかもしれない、それでも変わらないものは何かというところをシリーズを通して見てきた気がすると話した。
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