- 出演者
- 渕岡友美 檜山靖洋 打越裕樹 三條雅幸 神子田章博 是永千恵 野口葵衣
岩屋外務大臣は中国で王毅外相と会談し、来年の早い時期に王外相の日本訪問を実現することなどで一致した。政府は首脳の往来も実現したい考えで、ハイレベルでの対話を通じて、両国間の懸案の解決につなげられるかが焦点となる。
政府は、来年度2025年度の日本経済の成長率の見通しを示した。来年度のGDP(国内総生産)の伸び率は、物価の変動を除いた実質でプラス1.2%程度で、あわせて発表された今年度の成長率の見通しである0.4%程度を大きく上回る水準となる見通し。賃上げが進み物価の上昇が落ち着くことで、個人消費が1.3%程度伸びるほか、企業の収益の増加が続くことを背景に設備投資も3%程度拡大するとしている。また、消費者物価の総合指数は、原油価格が下落し物価の上昇率が徐々に落ち着くとして、プラス2%程度と見込んでいる。
あす閣議決定される政府の来年度予算案は、一般会計の総額が115兆5400億円程度となり、当初予算としては3年連続で110兆円を超え、昨年度の114兆3800億円を上回って過去最大となる。高齢化に伴い年金や医療などの社会保障費が拡大し、38兆2800億円程度となるほか、防衛力の抜本的な強化を進める中、防衛関係費は8兆6700億円程度に増える見通し。さらに、国債の償還や利払いに充てる国債費は、長期金利の上昇を背景に、過去最大の28兆2200億円程度となる見通し。一方、歳入では、堅調な企業業績などを背景に税収が過去最大の78兆4400億円程度になると見込んでいるが、財源が不足するため、国債を新たに28兆6500億円程度発行する計画。
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- 来年度予算案
日本製鉄による米国の大手鉄鋼メーカー「USスチール」の買収を認めるかどうかの判断がバイデン大統領に委ねられたことについて、日本製鉄の今井正社長は、改めて買収の実現に自信を示した。「従業員の雇用も守られますし、米国の鉄鋼業・製造業ひいては米国の安全保障を強化するような貢献にもつながると、本質的な価値をバイデン大統領に理解してもらえれば承認されるのではないか」と述べた。
「年収103万円の壁」の問題について。これまでは、所得税では収入や所得から一定額を差し引く控除の額、給与を得て働く人は基礎控除の48万円と給与所得控除の55万円を合わせた103万円となっていて、年収がこの額を超えると所得税が生じる。来年度の与党税制改正大綱では、控除額が103万円から123万円に引き上げられることになった。一方、大学生などを扶養する世帯の税負担を軽減する「特定扶養控除」の年収要件も見直された。これまでは子の年収が103万円を超えると、親が63万円の控除を受けられなくなっていたが、子の年収の上限を150万円に引き上げ、それまでは控除が受けられるようになる。また、パートで働く妻などを扶養する世帯の税負担を軽減する「配偶者特別控除」についても、配偶者の年収要件が今の150万円から160万円に引き上げられる。去年までは、こうした与党の案がそのまま実現したが、ことしは少数与党。来年以降の各党の議論の行方が注目される。
今週はこれまで放送したものの中から、反響の大きかった企画を選んで放送。群馬県の伊香保温泉で進む活性化プロジェクトを取材した。鉄分を多く含む温泉で療養地として人気を集め、夏目漱石など文人たちに愛されてきた伊香保温泉。ピーク時には年間170万人を超える観光客が訪れたが、バブル崩壊後は客足が減り続けていた。温泉街再生のため、地元の旅館や飲食店などが立ち上げたプロジェクト。リーダーを任された岡嘉紀さんは、地域経済の活性化を支援する団体で長野や山形など5つの温泉街を担当。街の個性やもともとある資源を大事にして復活させた手腕を買われ、抜てきされた。岡さんが早速手がけたのは、廃業した旅館を活用した観光拠点づくり。年末のオープンを目指し、築100年を超える建物のリノベーションに取り組んできた。滞在時間を少しでも長くするため、石段街を見ながら食事やお茶をしてくつろいだり、買い物を楽しんだりできる施設にするねらい。どのような施設にするのか、岡さんは地元企業や旅館のおかみなどとアイデアを出し合ってきた。古い建物を再利用するうえで岡さんがこだわったのが、壁や梁など、なくしてもよいものをあえて残すこと。100年前の建物の風合いを生かすため。内装工事は着々と進み、すべての区画でテナントが決まった。温泉街の人たちと共に進める再生プロジェクト。岡さんはオープンの先も見据えている「何度も訪れてもらい伊香保に“家に帰る”ような施設にしたい、そういう優しさのある施設にしたい。まだ遊休施設がたくさんあるので、これを皮切りに(ほかの空き施設も)活用できればと考えている」と述べた。岡さんや地域の人たちが取り組んできた新たな観光拠点が先週、オープンした。施設には、食事どころ、セレクトショップ、地域の伝統工芸品を販売する店が入っているという。日本を訪れた外国人観光客の数は、ことし1月から先月までの累計で過去最多を更新。こうした旅行客をどこまで伊香保に引き込めるか、注目される。
株と為替の値動きを伝えた。
22万人以上の死者・行方不明者を出したインド洋大津波からきょうで20年となる。7歳のとき、被害が甚大だったインドネシア・スマトラ島北部のアチェ州で大津波に遭い、家族を失ったうえ、自身も足を切断する大けがを負った女性がいる。被災地の悲劇のシンボルとなった少女の20年を見つめた。津波から7年後に製作された映画「デリサのお祈り」では、津波で丸1日海に漂流し奇跡的に助かったものの、家族を失い、足に大けがを負った少女の姿が描かれている。インドネシアの映画賞にノミネートされるなど、注目を集めた。映画のモデルとなったデリサさんは、今もこの町で暮らしている。父親は別の町にいて無事だったが、母と兄、姉は今も行方が分かっていない。被災後の生活は厳しく、父親は自宅で行う雑貨の販売や年金でなんとか生活費を捻出していた。NGOなどからの支援で作ったデリサさんの義足は、成長に合わせて交換が必要だったが、その余裕はなく、14歳まで同じ義足を使った。体に合わない義足を使い続けた結果、立っていられなくなるほどの痛みに襲われることもあった。この間、インドネシアは急速に発展し、復興を遂げていく。アチェの町はにぎわいを取り戻し、人口は被災前の水準まで戻った。一方で、行政やNGOからの援助はほとんどなくなり、デリサさんは自分たち被災者が「発展から取り残された」と感じた。そして18歳のとき、最愛の父も病気で突然この世を去った。デリサさんは奨学金で進学した大学を辞め、銀行で派遣社員として働きながら家計を支えることになった。そんなデリサさんを支えたのは、亡くなった父が再婚した義理の母だった。いつも「あなたならできる」と励ましてくれた。転機が訪れたのはことし。目標にしていた地元最大手の銀行に採用された。夢がかなったことで、今度は自分が人々の役に立ちたいという気持ちが強くなった。デリサさんはこの日、大学での講演に臨んだ。津波で障害を負った経験で感じたことを話してほしいと依頼された。悲劇の少女と呼ばれ、苦労を重ねた20年。それでも前を向き生きてきたデリサさんの再出発。デリサさんは今月、東日本大震災の被災地の仙台市を訪れ、同じように津波の被害に遭った人たちに向けて講演を行った。また、きょうは地元アチェ州で行われる追悼式でも講演することにしている。
岐阜・高山市では縁起物の「塩ぶり」の競り市が行われた。復興支援につなげようと石川県で水揚げされたぶりを例年より約400キロ程度多く仕入れている。
小豆島・土庄町・お猿の国では、野生の猿たちが体を寄せ合う冬の風物詩「さるだんご」が見られるようになっている。
為替と株の値動きを伝えた。
渋谷からの中継で全国の気象情報を伝えた。
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道路情報を伝えた。
気象情報を伝えた。