けさ再び弾道ミサイルを発射した北朝鮮。韓国軍によると短距離弾道ミサイルなど2発を相次いで発射。そのうちの1発は平壌周辺に落下したとの見方も出ている。そんな中、きのう朝鮮労働党の機関紙、労働新聞に掲載された写真が注目されている。壇上で演説する党の幹部の襟元にあったのは金正恩総書記が描かれていると見られるバッジ。これまで北朝鮮の人が襟元につけるバッジは祖父、金日成と、父、金正日総書記が描かれていて、金正恩総書記単独の肖像画が描かれたバッジが公になるのは初めてと見られている。ことし5月にもこれまで北朝鮮で掲げられてきた肖像画は金日成主席と金正日総書記の2人だったが、その2人の横に金正恩総書記の肖像画が並んで掲げられている様子が伝えられていた。韓国政府はこれらの様子を異例のこととして分析していた。北朝鮮で徐々に増えていく金正恩総書記の肖像画。偶像化を進め地位を誇示する一環と見られる。