安曇野市を流れる犀川周辺は、コハクチョウが越冬のためシベリアから飛来する場所として知られ、多いときには1,000羽以上が羽を休める姿が見られる。長年コハクチョウの観察・保護を続けている「アルプス白鳥の会」によると、今シーズンは例年に比べて飛来数が少なく、ピーク時でも283羽にとどまった。きのうは犀川周辺のコハクチョウが200羽ほどまで減っていることが確認され、繁殖地・シベリアの北極海沿岸に向けて飛び立つ「北帰行」が本格的に始まった。けさ空が明るくなり始めるとコハクチョウたちは合図を送りあいながら数羽ずつの群となって飛び立っていった。安曇野市でのコハクチョウの「北帰行」は来月下旬まで続く。