岸田総理大臣は国賓待遇での訪米となり、歓迎式典など特別な公式行事が行われた。バイデン大統領夫妻が主催する公式晩餐会には多くの著名人が招かれた。両首脳はホワイトハウスで会談した後、共同声明を発表した。共同声明では中国の動向を巡り、尖閣諸島を含む東シナ海・南シナ海での力や威圧による一方的な現状変更の試みに強く反対するとした。また米軍・自衛隊の連携をより円滑にするため、それぞれの舞台の指揮・統制を向上させるとしている。ミサイルなどの防衛装備品の共同開発・生産等に関する協議の場を設けることなどが明記された。さらに、米・英・豪の「AUKUS」が先進技術分野での日本との協力を検討することも盛り込まれた。その他、経済安保など幅広い分野で協力を進めることが盛り込まれ、宇宙分野では「アルテミス計画」で月面着陸の機会が日本人宇宙飛行士に2回提供されるとしている。日米の合意について米軍との一体化が強まる懸念があるという声に対し林官房長官は「自衛隊と米軍は独立した指揮系統に従って行動しているためない」などとした。一方中国外務省は今回の首脳会談に反発し、関係国に講義したことを明らかにした。岸田総理大臣はこの後米議会上下両院の合同会議で演説に臨む。