南シナ海の領有権を巡って中国との対立が深まるフィリピン。10年前から南沙諸島(英語名・スプラトリー諸島)に巨大な人工島を造成し、そこを拠点に海警局の船や中国漁船を動員。実効支配する海域を広げるなど攻勢を強めている。とりわけ、フィリピンの排他的経済水域にあるセカンドトーマス礁とスカボロー礁の周辺海域ではフィリピン当局の船が中国の船から衝突されたり放水されたりする妨害行為を繰り返し受けている。今年3月以降は負傷者が相次いで出るなど、その度合いは深刻さを増している。こうした状況の中、フィリピン国民の間で今中国に対する危機感と怒りが高まっている。
マルコス大統領は南シナ海の問題から目をそらしてきた前政権の方針を一転。メディアを積極的に現場に連れ出し情報を公開するようになった。大統領のメディア戦略で中国船による妨害の実態を知った国民の間で危機感と怒りが急速に高まった。中国が実効支配の既成事実化を進めるスカボロー礁での海上デモ。発表には立場が異なる幅広い人たちが賛同し国じゅうで大きな注目を集めた。
マルコス大統領は南シナ海の問題から目をそらしてきた前政権の方針を一転。メディアを積極的に現場に連れ出し情報を公開するようになった。大統領のメディア戦略で中国船による妨害の実態を知った国民の間で危機感と怒りが急速に高まった。中国が実効支配の既成事実化を進めるスカボロー礁での海上デモ。発表には立場が異なる幅広い人たちが賛同し国じゅうで大きな注目を集めた。