海野さんは「トランプ氏の最大の敵は世界の歌姫、テイラー・スウィフトさんになるかもしれない。」と述べた。世界で最も楽曲が売れたアーティスト2年連続1位。その経済効果は「スウィフトノミクス」と言われるほど。ツアーの興行収入は去年1年だけで10億4000万ドル(約1560億円)。史上始めて10億ドルを達成した。また発信力も絶大で、インスタグラムだけでフォロワー数は約2億8000万円。さらにハーバード大学で「テイラー・スウィフトと その世界観」という講義まで始まっているそう。海野さんは「テイラーさんは政治的にも影響力がすごい。例えばアメリカでは選挙に参加するのに登録が必要だが、新規の登録者を増やすのは大変。しかしテイラーさんが「選挙に参加しよう」とSNSで呼びかけると1日で3万5000人も増えた。そんな彼女は前回の選挙でバイデン氏支持を表明した。そのおかげもあり若者層の得票率でトランプさんを大きくリードし勝利した。今回テイラーさんはまだバイデンさんの支持表明をしていない。そこで若者支持率を見るとほぼ拮抗している。トランプさんはゲームチェンジャーになりうるテイラーさんをいま1番恐れている。一方バイデンさんはこのままでは危ないので彼女の支持が欲しいと必死になっている。彼女は2018年に初めて政治発言をした。彼女は「人権を重んじる」、「性的少数者への差別反対」とトランプさんをおさなかった。」などと述べた。そして大統領選の行方を左右するのはテイラー・スウィフトさんのファンである若者だけではないという。海野さんは「アメリカの都市部は民主党が強い。田舎に行くと共和党が強い。勝負になるところは真ん中なの郊外。アメリカは男性よりも女性のほうが有権者数が多い。大統領選のカギを握るのは郊外に住む女性と若者。しかしイスラエルのガザ侵攻がネックとなりテイラーさんはバイデン氏支持を表明していない。」などと述べた。先月27日に行われたミシガン州の民主党予備選ではバイデン大統領への抗議票として「支持候補なし」が13%にのぼった。ではなぜバイデン大統領はイスラエル寄りの姿勢を続けるのか。海野さんは「バイデン氏の支持基盤がユダヤ系でワシントンに「Jストリート」というユダヤ系政治団体があり、そこが資金源。しかもユダヤ系は投票率が高い。トランプ氏を指示する可能性はほぼない。テイラーさんは人工妊娠中絶の擁護派で、性的少数者を守る思想はバイデンさんと一致している。」などと述べた。