岸田総理大臣はきょうから6日間の日程でフランス、ブラジル、パラグアイの3か国を訪問するためこのあと政府専用機で羽田空港を出発する。最初に訪れるフランスでは、日本がことし議長国を務めるOECDの閣僚理事会に出席して演説することにしている。演説では自身が掲げる新しい資本主義の取り組みを説明、自由で公正な経済秩序を維持強化する重要性を訴える方針。また生成AIを巡って活用の推進と課題の解決に向けたルール作りを議論する国際的な枠組みの創設を表明する方向で調整を進めているほか気候変動など世界的な課題に対して日本が積極的に貢献する姿勢を示すことにしている。さらにマクロン大統領とのワーキングランチに臨み、安全保障や経済分野での協力、それに人的交流の推進を確認する見通し。その後、G20のことしの議長国ブラジルやパラグアイを訪れ首脳会談を行い、経済連携について意見を交わすことにしている。ブラジルでは日本の総理大臣として10年ぶりに中南米諸国との関係強化に向けた政策スピーチも行う予定。