日本生命NY投資現地法人・徳重亨の解説。22日の株式相場は上昇している。トランプ大統領がヨーロッパへの追加関税を撤回したことでリスクオンの展開となった。新規失業者申請件数が市場予想を下回ったことも支えとなった。21日、トランプ大統領は次期FRB議長について「遠くない将来に発表する」と発言。候補者は4人いるとみられている。次期FRB議長の市場予想は不安定。先週、トランプ大統領はハセット氏の指名を見送る可能性を示唆、元FRB理事・ウォーシュ氏が急上昇している。21日、トランプ大統領はブラックロック幹部・リーダー氏について「非常に印象的」と発言、ウォーシュ氏に迫る勢い。FRBの独立性も懸念されている。ウォーシュ氏は、これまでの発言や理事の経験を踏まえると独立性に対する懸念はハセット氏に比べて限定的。ブラックロック幹部のリック・リーダー氏も「FRB独立性は極めて重要」の姿勢。リーダー氏はウォール街で名の知れた存在であり一定の期待が寄せられているがFRBの組織運営の手腕は未知数。ウォーシュ氏はリーマンショック直後に金融政策正常化を主張するなどタカ派的なスタンスで知られている。利下げを支持する姿勢だが、バランスシート縮小も主張している。中長期では引き締め方向になるとの見方が強まりやすく株式市場には調整圧力がかかると想定される。
