上川外務大臣は日本時間のきょうから、バルカン半島に位置するセルビア、ボスニアヘルツェゴビナ、コソボの3か国を訪問する。日本の外務大臣がコソボを訪れるのは初めて。この地域では、1990年代の旧ユーゴスラビアの民族紛争で、複数の国に分かれたあとも民族間の対立が残っていて、上川大臣はボスニアヘルツェゴビナなど3か国の首脳や外相らと会談し、地域の平和と安定に向け対話を促し、協調を呼びかけることにしている。また、3か国のEU(ヨーロッパ連合)の加盟に向けた努力も後押しする考え。さらに上川大臣は、地域の安定には経済発展が欠かせないとして、製造業を中心に30社余りの日系企業が進出しているセルビアと新たに投資協定の交渉を始めることを表明するほか、ボスニアヘルツェゴビナやコソボとも貿易や投資を促進させたい考え。