能登半島地震のあと休業していた七尾市の老舗のしょうゆ店が半年ぶりに製造を再開した。創業およそ100年のこの店は国の登録有形文化財となっている建物に外壁が剥がれ落ちたり歪んだりするといった大きな被害が出た。今も建物の修理は続いているが、一角にある蔵などは応急的な工事が完了したことを受けて、きょうから作業を始めたという。幸い、大豆や小麦などをもとにしたもろみが入った木だるは被害を免れていたということで店の人たちは大正時代から使っているという絞り器にもろみを送り込み麻袋に入れていった。もろみは、麻袋の重みで絞られこのあと徐々に重みを加えるなどして仕上げていくという。店ではクラウドファンディングを通じて集まった寄付も活用しながら引き続き本格的な営業再開に向けて準備を進めていくという。