アメリカの最高裁もさすがに譲れない線だったということらしくて、看板政策だった相互関税を「違憲」と判断し、これに対してトランプ大統領は「新たな関税をかける」と表明した。これまでトランプ大統領が高い関税をかける根拠としてきたのが、IEEPA(国際緊急経済権限法)という法律で、これは大統領が緊急事態を宣言すれば輸入規制ができるというもの。ただ、今回最高裁は「大統領に関税を課す権限はない」と判断した。妥当な司法判断に対してトランプ大統領は、世界一律で15%という新たな関税措置を打ち出してきた。通商法122条は、国際収支に巨額の赤字が生じた場合、大統領権限で実施可能。国別の関税引き上げの通商法301条は、アメリカにとって不公正な貿易相手国に報復的な関税をかけられるが、適用に時間がかかる。品目別の関税の引き上げの通商拡大法232条は、安全保障上の調査を経て関税をかけられるものだが、特定の国は狙い撃ちにできない。
