選挙前から56もの議席を失った自民党。重苦しい雰囲気に包まれた臨時役員会の場でひときわ厳しい表情だったのが小泉進次郎選挙対策委員長だった。役員会後、記者団に対し大敗の責任を取り選対委員長を辞任したと述べた。一方、石破総理と森山幹事長が続投の意向を示していることについて党内からは“総理も幹事長も辞めないじゃ済まない”などトップ2の責任を問う声も上がっている。さらに今回、連立政権を組む公明党の石井代表が落選。自身の進退について明言こそしなかったものの辞任を検討していることを明らかにした。政権運営の先行きが不透明になる中、石破総理は会見で自身の責任について問われると辞任せず続投する考えを示した。一方、今回、与党で過半数を得られなかったため再び石破が総理に指名されるためには野党側との話し合いが不可欠となる。議席を大きく増やした野党第1党の立憲民主党の野田代表は総理大臣指名選挙でまずは自らに投票してもらえるよう、他の野党に呼びかける考えを示した。こうした中、にわかに注目されているのが国民民主党。かねて政策実現のためなら与党とも協力する姿勢を見せていた玉木代表。そのため自民党内からも協力相手として期待する声が上がっているが、単独インタビューでは与党に協力することは明確に否定した。