梅雨などの本格的な雨の時期を前に、過去に土砂災害が起きた国道10号線沿いの地域で消防などが住民を避難させる手順を確認する訓練が行われた。訓練が行われたのは平成5年の「86水害」で大規模な土砂災害が起きた場所を含む鹿児島市の吉野町磯〜姶良市までの間の国道10号線沿いの地域。訓練には市の消防職員や地元の消防団など約60人が参加。大雨で避難指示や高齢者等避難が相次いで出された想定で行われた。訓練が行われた地域は多くが土砂災害警戒区域に指定されていて、降り始めからの雨量が200mmを超えた場合には地域を走る国道10号線が通行止めになるため迅速な避難が求められる。鹿児島市消防局中央消防署主幹・野元眞太郎が「鹿児島県内は雨が多い地方なので梅雨に備えて気をつけていただきたい」などコメント。