GPIFの2023年度の運用収益が過去最高を更新した。45兆円を超えている。2023年度の政府の税収が72兆円。公的年金の財源は年金保険料と国庫負担。そこで集めたお金を全て年金給付に回している訳ではない。余りをとっておくことによって将来年金保険料が減った時に穴埋めする形で活用する。余ったお金を現金で保管しておくだけでなく、GPIFが株や債券で運用することによって上手く行けば資産が膨らむ。財源のメインは年金保険料だが年金財政の持続性が増す。GPIFの運用のポートフォリオを見ると4分の1ずつ国内債券などに割り振られている。全体の半分が外国。円安になると円換算で資産が増える。この10数年で株や外国の資産を増やしてきた経緯がある。この間に株高と円安が進んだため累積の収益額が150兆円を超える規模となる。株高が進むと株を持っていないような家計でも年金というチャンネルを通じて恩恵がもたらされる。
住所: 東京都千代田区霞が関1-4-1 日土地ビル
URL: http://www.gpif.go.jp/
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