外国為替市場の円相場はきのう朝、一時1ドル160円台をつけたあと午後に入り1時間ほどで4円以上円高方向に進むなど荒い値動きとなった。市場では政府が円買い介入に踏み切ったのではとの観測が広がり、連休明けの東京市場は156円台での取引が続いた。こうしたなか政府・日銀がきのう5兆円規模の円買い介入を実施した可能性があることが明らかになった。日銀が公表した当座預金残高の見通しによると為替介入が反映される財政等要因はマイナス7兆5600億円だったのに対し、市場の事前予想はマイナス2兆円程度で、差額の5兆円規模で介入が実施されたとの推測が広がっている。けさ記者団の取材に応じた財務省の神田財務官は介入の有無について「申し上げることはない」と改めて言及を避けていた。