執行に関する情報が闇の中とも言われる死刑。そして無期懲役について。約1700人いる無期懲役囚は死刑についてどう見ているのか。死刑執行に立ち会った執行官が緊迫した刑場の様子を詠んだ短歌集。執行官は、今の死刑囚を供養する短歌を作り続けている。東京拘置所(東京・葛飾区)。刑場は地下1階にあるが、正確な場所は限られた職員しか知らない。執行の1周間前に法務省から連絡を受け、極秘に身長・体重に合わせた人形でリハーサルを始める。死刑囚本人には当日の朝、突然告知される。独房での服装は自由。有無を言わせず着の身着のままで刑場に連行される。恐怖で歩行が困難になる者もいるという。執行が全て問題なく進むわけではない。拘置所幹部によると、「3人全員がボタンを押さなかったり、電気系統の故障で踏み板が動かなかったこともあった。確定から20年近く経った死刑囚が「こんなにまたせやがって、何で今になってやるんだ」と暴れたこともあった」という。ハビエル・ガラルダ神父(94)は28年間、教誨師として執行直前まで死刑囚に付き添った。死刑は解決策にはならないとガラルダ神父は語る。執行は法務大臣の緊急記者会見で知らされる。法務大臣は死刑の詳細を語らない。ただ1人、初めて刑場で執行に立ち会った大臣がいる。
住所: 東京都葛飾区小菅1-35-1
