中国電力は今年8月に再稼働を計画している島根原子力発電所2号機について、安全対策工事に時間がかかっていることから、再稼働の時期を数か月遅らせて今年秋以降に延期する方針を固めたことが、関係者への取材でわかった。島根原発2号機は3年前の2021年、原子力規制委員会の審査に合格。中国電力は30日、原子力規制庁に、再稼働に必要な検査のスケジュールなどの変更を届け出る予定。島根原発2号機は事故を起こした福島第一原発と同じ「沸騰水型」と呼ばれ、このタイプで再稼働したものはない。沸騰水型では、東北電力が宮城県にある女川原発2号機でことし9月ごろの再稼働を目指している他、東京電力が新潟県にある柏崎刈羽原発7号機で原子炉に核燃料を入れる作業を今月26日に終えたが、再稼働の時期は未定だとしている。