長崎県大村市に住む同性カップルが、市から一方を世帯主、一方を夫と認める住民票が公布されたことを受け、今日会見を行った。今回の決定を受けたのは、松浦慶太さんと藤山裕太郎さんのカップル。同性カップルの場合、同居人や縁故者などと記載されることがある中、大村市は一般的に男女間の事実婚状態を示す場合に使用される「夫」という続き柄を同棲カップルの2人に認めた。性的少数者のカップルに対してはこれまで各自治体が、結婚に相当する関係であると認めるパートナーシップ証明制度を導入してきた。しかしカップルには法律上の権利はなく、健康保険の扶養家族としても認められていない。また、パートナーが命の危険に瀕する状況に陥った場合も家族として認められず病院の面会などに支障が出ている。そうした中で前回パートナーを夫と認めた大村市の対応は極めて異例。大村市は今回の対応について事実婚そのものを認めたものではないとしているが、会見した園田市長は今回の決定は当然の対応と説明している。