リンゴの収穫最盛期をむかえる秋。多くのリンゴは木箱に入れられて出荷される。全国で唯一リンゴだけを取引する津軽りんご市場では、多い日には1日6万を超える箱が競りに出される。ここでは8割が木箱。木箱は湿度を適度に保つとされている。70年以上前からりんご箱を製造している会社、一つ一つ職人の手作りで年間約10万箱が作られる。新しく作られたりんご箱は30年ほど使われ廃棄される。3代目の代表・姥澤大さんはりんご箱に新たな価値を見い出せないかと考えるようになった。姥澤さんは8年前に木箱を家具や日用品へ生まれ変わらせる取り組みを始めた。表面の汚れを洗い流し、解体して木材として使う。独特の風合いをそのまま残す。去年オープンしたシェアオフィスの会議室ではりんご箱を活かした家具が使われている。青森の文化に触れられると利用者から評判を得ている。姥澤さんはりんご箱が辿ってきた歴史を多くの人たちに感じてほしいと考えている。
