残留日本兵・横井庄一さん(当時56)。グアム島のジャングルに終戦後も28年潜伏。グアムに穴を掘り生き長らえていたのは何故なのか。大学教授の幡新大実さん。法律の専門家で横井さんの妻・美保子さんの甥。幡新さんは横井さんの手記を英訳し、イギリスで出版したことも。多くの日本兵を戦地で縛り付けたのは陸軍が制定した戦陣訓だと強調する。「捕虜になるくらいならば命を絶て」と叩き込まれた訓令。横井さんが特に重く受け止めたはずというのが「常に郷党家門の面目を思ひ、いよいよ奮励して其の期待に答ふべし」との言葉。故郷や家族の名に恥じないよう一生懸命努力せよという意味。横井さんは両親の離婚で母1人子1人の状態で育った。母は帰国の14年前に他界。ジャングル28年、帰国後25年の人生だった。幡新さんは「国の行為でここまで個人は振り回される。その大きさに響いてくるものがあるなと…」と話した。
