中国の中央銀行に当たる中国人民銀行は、金融機関から一定の割合で強制的に資金を預かる預金準備率を近く0.5%引き下げると発表した。中国人民銀行・潘総裁は会見で、預金準備率を近く0.5%引き下げる方針を明らかにするとともに、新たに政策金利と位置づけた7日物短期金利を0.2%引き下げ、1.5%にする方針を発表。これにともない、住宅ローンや企業向け貸出金利も引き下げられる見通し。藩総裁は、こうした金融緩和を通じ「市場に1兆元(約20兆円)の資金が供給される効果がある」と説明。不動産市場の低迷で経済が減速するなかで、景気をてこ入れするねらいがあるとみられる。