政府はきょうの閣議で、今年度予算の予備費から災害対応として計529億円の支出を決定した。このうち、地震や豪雨の被害を受けた石川県能登半島の復旧・復興を支援するため、建物の公費解体などに398億円、道路・港湾・海岸の復旧などに107億円を支出する。能登半島の支援を目的に予備費を支出するのは今回で9回目となり、支出の合計は8700億円余に上る。また、九州地方を始めとする地域で被害が出た先月上旬からの記録的な大雨への対応として、浸水住宅の応急修理・道路復旧・農機具支援に24億円を支出する。石破首相は被災した建物の公費解体を原則として来月末までに終えるとともに、道路・港湾などのインフラの復旧にスピード感を持って取り組むよう関係閣僚に指示した。