東京都内でサークル活動を通じて地域貢献に取り組む学生たちを紹介。葛飾区金町駅から徒歩3分、建物の中で行われていたのは「宿題お助け部屋」という地域の子どもたちが大学生に無料で勉強を教えてもらえる教室。部屋を運営しているのは金町とラボで「カナラボ」というサークル。葛飾区のキャンパスに通う東京理科大学の学生たちが未就学児から高校生を対象に平日の放課後、午後7時まで勉強をサポートする。自治会の協力も得て格安で借りた空き店舗を利用している。利用するのに事前登録は必要なしと、ふらっと立ち寄れるそんな気軽さから週に50人以上が利用している。特に子どもに人気なのが理科の実験。浮力や圧力などの原理や光の屈折を利用した実験。理科大生ならではの知識を生かして子どもたちの心をぎゅっとつかんでいる。東京理科大学の葛飾キャンパスが開設されたのは11年前。大学の名前がついた通りや商店街などもあり地域に根ざした存在になっている。この町ともっとつながりたいと2年前、理科の魅力を通じて地域貢献をするためサークルを立ち上げた。20人弱で始まったサークルが今では200人が所属するようになった。活動は学校でも地域でも高く評価されている。ことしからサークルでは月に4回、5回、学校や児童館でサイエンスショーを開催している。自分たちの武器、サイエンスを通じてこれからも地域に活力を生み出していこうとしている。机に向かってやるいわゆるお勉強だけじゃなくて新しいことを知る楽しさ、学ぶ楽しさというのを体感できる。学生たちは今後、ほかのサークルなどとも連携して大学全体で葛飾を盛り上げていきたいと話していた。