ドイツのショルツ首相は2日、ゼレンスキー大統領と共にロシアによる侵攻で亡くなった兵士を追悼したあと、首脳会談を行った。このあとの共同会見でショルツ首相は、今月中にウクライナに防空システムなどの供与を行うと表明する一方、ウクライナ側が求めていた射程が500キロの巡航ミサイル「タウルス」の供与については、改めて慎重な姿勢を示した。一方、ゼレンスキー大統領は、“共通点を持てるように常に努力している”と述べ、引き続き供与を働きかける考えを示した。また、ショルツ首相は先月ロシアのプーチン大統領と行った電話会談について触れ、軍事侵攻をやめるよう迫るとともに、“ドイツがウクライナの支援を減らすつもりはないことを伝えた”と述べた。その上で“キーウからプーチンへの私のメッセージは明確だ。ドイツはいつまでもウクライナを支える”と述べ、ウクライナとの連帯を強調した。この電話会談を巡っては、ゼレンスキー大統領がこれまで“ロシアは孤立させるべきだ”などとしてショルツ首相を批判していた。