自民党総裁選は、投開票まであと1週間。5人の候補者は最後の週末に様々な動きを見せている。小泉進次郎氏は国民の声を聞く「なまごえプロジェクト」の一環で、女性経営者と車座対話を行った。総裁選をめぐって好意的なコメントを動画配信サイトに投稿するよう陣営内で呼びかけていた「ステマ問題」が発覚し、小泉陣営の広報班長・牧島かれん氏は辞任したが殺害予告や爆破予告のメールが相次ぎ警察に対応を相談する事態になっている。小林鷹之氏は、日本最北の自衛隊拠点である北海道稚内市を訪れ、本土防衛の最前線を視察した。林芳正氏はオンライン形式での対話を活用し、若手経営者らと物価高対策について意見交換した。高市早苗氏は、周囲からの厳しいアドバイスにめげず総裁選を戦っていると話した。高市氏が尊敬する政治家は「鉄の女」と呼ばれたイギリスのマーガレット・サッチャー元首相だといい、求められる日本のリーダー像について「国家経営理念をしっかりと持っていること」などと話した。茂木敏充氏は茨城県で党員が集まる会合に出席したほか、議員や党員に電話をかけるなどして支援を求めた。一方日本維新の会の吉村代表は与党との連立協議に前向きな姿勢を見せるなど、総裁選後を見据えて野党も動き出している。国民民主党も自ら掲げる政策実現のために与党に協力する姿勢を見せていて、総裁選後半の大きな争点の1つとなりそう。
