町が出資して作られた缶詰製作所。「34M」がトレードマーク。従業員は20人ほど。街の人たちによる手作りで雇用対策にも一役買っている。誰でも食べれるようアレルギーの原因となるものは入っておらず、カラフルなパッケージでお土産としても人気。年間約1億円以上売り上げる。工場を取り仕切る友永公生さん。設立から10年、新たな挑戦をしている。皿鉢料理は高知ならではの料理で缶詰で作りたいという。ご飯物は炊き上げが難しく納得のいくものが出来ていない。米農家を救いたいと考えていた。施策は休日等にたった1人で行う。東日本大震災が発生し5日後、友永さんは派遣され目の前の光景に愕然とし1枚の写真を見るたびに思い出すという。思いをともにする仲間・塩つくりの浜田さん。天日塩は缶詰の旨味を引き出してくれる。11月上旬、缶詰製作所に産業フードプロデューサーの中村さんが訪れた。定期的に訪れアドバイスしてくれる。この日はご飯物の方向性を決める。中村さん自身、避難所生活の経験がある。非常食だからこそ美味しいものにしたいこだわりは一緒。目指すは若い人にも好まれる缶詰、避難所でさえ食べたくなる缶詰。ヒントをもらい試作の日々。3月下旬、黒潮町は防災の町と知られ県内外からツアーが訪れる。地元ボランティアが案内する。