日本の主力ロケット H2Aロケットが約6時間後に打ち上げられる予定。H2Aは今回が最後の打ち上げ。気象衛星 ひまわりや、小惑星探査機 はやぶさ2、月探査機のSLIMもH2Aが宇宙に運んだ。打ち上げ成功率は約98%に達している。三菱重工業に聞くと、打ち上げチームでは2003年の6号機の失敗をきっかけに、失敗につながる兆候を洗い出す総点検を始めた。三菱重工業の矢花純さんは「ここが怪しい 危なそうというような勘どころを培う事ができた」などと語っていた。20年以上成功を積み重ねてきたH2A。大同大学の澤岡昭名誉教授は、技術は紙に書いたものではなくて人から人へ伝わるもの、これから日本の宇宙開発にとって非常に大事なことは人の繋がりができたと評価する。ただH2Aは海外のロケットと比べ打ち上げ費用の高さが課題だった。後継機のH3ロケットはH2Aの半分程度の打ち上げ費用を目指していて、1号機の打ち上げ失敗後、4機連続で成功している。H2Aは鹿児島・南種子町できょう発射地点に据え付けられた。H2Aロケット50号機は、温室効果ガスなどを観測する人工衛星 いぶきGWを搭載している。ラストフライトの打ち上げはあす午前1時33分。