上場企業の今年度の業績は、昨年度を僅かに下回ることが見込まれている。SMBC日興証券が、東証株価指数(TOPIX)に採用されている1400社余りの決算を分析したところ、業績予想などに基づいた今年度の最終損益の合計額は48兆6458億円で、過去最大だった昨年度を0.4%下回る見通しとなっている。内訳では自動車など輸送用機器が15.6%の減益となる見通しで、今後、円相場がいくぶん円高方向に動くとして、利益が押し下げられると予測する企業が多いという。一方、電気機器は6.4%の増益、外食や家電量販店を含む小売りは3.9%の増益をそれぞれ見込んでいる。