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南海トラフ周辺での地震活動や地殻変動について評価する定例の検討会が、先月に臨時情報が発表されてから初めて開かれ、「先月の地震発生後、プレート境界の状況に特段の変化を示すような地震活動や地殻変動は観測されていない」とする評価結果をまとめた。専門家でつくる評価検討会は、きのう定例の会合を開き、先月8日に日向灘で発生した地震のあと、南海トラフの想定震源域で観測されたデータを分析した。先月24日と31日には四国沖と日向灘で、それぞれマグニチュード4クラスの地震が発生しているが、地震の規模からプレート境界の状態に特段の変化をもたらすものではないとしている。一方で、検討会の会長を務める東京大学・平田直名誉教授は「決して地震が起きにくくなったわけではない。何の前触れも無く大きな地震が起きる可能性は十分あるので、日ごろからの備えを改めて確認してもらいたい」と述べた。