円卓コンフィデンシャル (円卓コンフィデンシャル)
経済誌読者数ナンバーワンの日経ビジネス。リーダー層を主にターゲットにしていて最初からサブスク型だったのが特徴。現存する全週刊誌で最も古い歴史を持つ東洋経済。1895年創刊だという。企業の財務などに関する記事をたくさん入れている「業界地図」が就活生向けに売れているそう。特集の見出しを打ち出すため、雑誌名を下げてでも書店で目立つことを意識している。市販売上数がナンバーワンの週刊ダイヤモンド。4月から市販を取りやめ、完全に定期購読の会員向けにシフトした。日経ビジネスの熊野さんは「ダイヤモンドさんがどう来るのかをいろんな会議でキーワードとして出てますね」と話した。毎日新聞出版が発行するのが週刊エコノミスト。岩崎さんは「読んだあとお得感がないと買って貰えなくなるので、儲かり感は意識しながら作っている」と話した。外部の専門家に執筆を依頼していて専門性が高い内容で、毎年若手エコノミストの登竜門とも言われるエコノミスト賞を選出している。
読者を惹きつける努力について。東まずはタイトルの戦略を聞く。東洋経済の山田さんは”早稲田VS.慶應”。「バーサスものは両方の関係者が読みたがる。あとはスタバVSコメダとか。真正面から対立してないように見えるんだけど、実は対立しているというのが先手をとって提示できると当たる」などと話した。週刊ダイヤモンドでもVSものは良く取り上げるそうだが、浅島さんはトヨタVSエヌビディアは「結節点が弱すぎて全然売れなかった」と振り返った。週刊エコノミストは”とことん得する新NISA”が2024年で一番売れたという。以前は新聞記者だった岩崎さんは「新聞記者は売り上げや利益を考えたことがない。雑誌に来ると売れたか売れないか、そこが一番大きな違い」と話した。日経ビジネスは”人事部クライシス”。熊野さんはこの短さについて「メッセージですね。端的にフレーズとしてインプットするようなのは何なのかを議論してこのタイトルにした」とのこと。