モーサテ きょうのマーケット
きょうの為替相場の見通しについて、ソニーフィナンシャルグループ・尾河眞樹さんの予想レンジは、148.80円~150.30円。4月2日のアメリカの相互関税発表という大きなイベントを控え、動きづらい展開。先週金曜日からリスクセンチメントはちょっと悪化しているので、上値は重い展開となりそうと解説。また、注目ポイントは、「アメリカ相互関税とドル円相場」。アメリカ・トランプ大統領が自動車関税を一律25%と決め、為替市場は150円を挟んだ動きについて、4月2日に出てみないとわからないというところ。アメリカ経済へのマイナスが大きいとなると、リスクオフの円高の可能性もある。グラフ「中央銀行の資産残高」を確認。ピークよりは減ってるが、リーマンショック、コロナショックを経て、量的緩和によって過剰なまでが投資に向かってる環境は変わってない。為替相場による影響もアメリカの貿易収支の増減による直接的な影響よりも、投資マネーの動きの変化の方が大きいのでは。4月2日の発表でネガティブサプライズとなるようなら、株安、円高の反応になるが、トランプ大統領もすでに多くの国に対し、関税を減免する発言をしている。今回さほどショッキングな内容にはならないのでは。一気に相互関税の全容が明らかになるわけではないため、いったんポジティブになって株高、円安となっても長続きしないのでは。今後のドル円相場について、グラフ「ドル円:90日移動平均、200日移動平均」を確認。円安が進行していくような大きなトレンドになるとは思っていない。どちらかと言えば円高ぎみで、年後半はアメリカのインフレと利下げ観測の後退などからドルが上昇するイメージなどと解説した。