ウクライナ情勢 好物資源の権益めぐり 駆け引き続く

2025年2月25日放送 17:07 - 17:11 NHK総合
午後LIVE ニュースーン (ニュース)

アメリカとロシアが主導して停戦に向けた交渉が進む中、ウクライナの鉱物資源、レアアースなどの権益を巡る駆け引きが続いている。ロシアによるウクライナ侵攻が始まって3年になるのにあわせて開かれたG7主要7か国のオンラインによる首脳会合で、ウクライナのゼレンスキー大統領も参加し、ぎくしゃくした関係が続いているアメリカのトランプ大統領に「支援があるのか?」と直接訴えかけた。会合のあと、石破総理大臣は「アメリカを始めとする様々な外交努力が実って事態が打開されることを期待する」と述べた。停戦に向けた交渉で焦点の1つとなっているのが、ウクライナに豊富にあるとされるレアアースなどの鉱物資源。ウクライナ政府が発表した鉱物資源地図によるとロシア軍が現在掌握している東部などの4つの州にも多くあるとされている。トランプ大統領は、支援の見返りとして、こうした鉱物資源の権益を求めてきた。一方のゼレンスキー大統領は将来にわたってロシアの侵攻を防ぐため、アメリカによる安全の保証をあわせて協議することが欠かせないとしてきた。こうした中、24日、トランプ大統領は近く合意できることに期待を示した。さらに、ロシアのプーチン大統領は24日に放送された国営テレビのインタビューで、トランプ大統領がウクライナに対し、鉱物資源の権益を求めていることについて「我々には関係ない」と述べた。一方で、いわゆる新しい歴史的領土にも一定の埋蔵量があると述べ、ロシアが一方的に併合したウクライナの4つの州を念頭に、アメリカなどの外国と共同で鉱物資源の開発を行う用意があると主張した。ロシアが併合した4州を巡っては、ロシアが停戦交渉を始める条件として、ウクライナ軍の撤退を求める一方、ウクライナは領土奪還を掲げている。停戦交渉の行方はどうなるのか。各国の駆け引きが続いている。


キーワード
ウラジーミル・プーチンドナルド・ジョン・トランプGroup of Sevenロシア石破茂アメリカレアアースヴォロディミル・ゼレンスキー

TVでた蔵 関連記事…

トランプ大統領「合意近づく」 レアアース協定… (Nスタ 2025/2/25 15:49

トランプ大統領 仏大統領と共同会見 (NHKニュース おはよう日本 2025/2/25 7:00

トランプ大統領 仏大統領と共同会見 (NHKニュース おはよう日本 2025/2/25 6:00

速報 「ゼレンスキー氏 ワシントン訪問も」 (THE TIME, 2025/2/25 5:20

ウクライナの戦況・現状は (日曜討論 2025/2/23 9:00

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.