報道特集 (特集)
熱中症の救急搬送者数は去年を上回っている。ひなた在宅クリニック山王の田代和馬院長によると、熱中症患者の往診やその後のケアが激増している。都内で一人暮らしをしている男性は月10万円の生活保護を受給。家賃や食費で手元にはほとんど残らず、エアコンも買えない。調査によると約1割の世帯が、必要なエネルギー費用の支払いが困難なエネルギー貧困の状態にある。東京23区で熱中症による屋内での死亡例のうち84.3%がエアコンを使っていなかった。自分は大丈夫だと考えている人が多いのも危険。エネルギー貧困の人たちの命を暑さから守る有効な政策がないと専門家は指摘する。