ワールドビジネスサテライト WBS X
きょうのテーマは「拡大するライブコマース」。スマホ端末などに向けてライブ配信で商品を売るこの仕組みは、これまで中国など海外で拡大してきたが、今、日本での利用者が急増中。企業も目をつけ始めた。家具大手のニトリが今、店頭以外で力を入れるのがライブコマース。「ニトリLIVE」は週5回、閉店後の店舗などから商品をライブで紹介・販売している。2021年にライブコマースを開始。2024年度の視聴者数は935万人と前年比約1.5倍。大手小売ではユニクロも2020年から参入。年間視聴者数は約1500万人。実は2010年代にはメルカリヤフーなどがライブコマースに参入するも、その後撤退。日本ではなかなか広がらなかったが、動画アプリやキャッシュレスの普及などに伴い、足元で市場が急拡大している。ニトリ・デジタル販売事業推進室・岡本孝正室長は「現状にはまだ満足していない。今年もさらに1.5倍いけると考えている」などと話す。ニトリとは違い朝のライブコマースに力を入れる企業も。セレストは1年で売上高4倍と急成長中のライブコマース運営企業。売上トップの配信者で取締役の熊田佳奈さんは早朝の配信の理由について「主婦が起き出したりする時間。唯一自分だけの時間。見てもらえる方が多い」などと話す。セレストは配信に合わせ商品をECサイトに掲載している。