テレメンタリー2024 (消えない波紋)
長崎への原爆投下から79年。追悼式典が行われたが、アメリカなどG7の大使らは欠席した。増上寺で長崎原爆殉難者追悼会が行われ、アメリカのエマニュエル駐日大使らが出席した。長崎平和記念式典は、不測の事態を懸念してイスラエル・ロシア・ベラルーシの大使を招待しなかった。長崎の被爆者らにインタビュー。1982年の国連軍縮特別総会で、被爆者の山口仙二さんが演説した。
長崎大学核兵器廃絶研究センターの鈴木教授が、核兵器戦略・安全保障の専門家ら30人と核兵器が使用された場合の被害規模を初めて試算した。台湾有事から、中国とアメリカの核戦争がエスカレートして戦争となった場合、短期の死者が260万人、長期の死者は最大83万人と推計された。医師で長崎被爆者の朝長さんは、白血病研究や被爆者医療につくし、現在も診療を続けている。被爆者や被爆2世・3世らがアメリカの3都市をめぐり、核兵器の廃絶を訴えた。
被爆3世の山西咲和さんは、メルボルンの大学で国際安全保障や政治社会学などを学んでいて、国連欧州本部に核兵器廃絶を願う10万8476の署名を届けた第21代高校生平和大使の一人。2018年の広島原爆の日、山西さんが被爆者の下平さんと対面した。山西さんが、長崎市立横尾小学校や大村小学校で、平和を訴える講演を行った。メルボルン日本人学校で山西さんが、生徒らに祖母の被爆体験を語った。
ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の関係者らが、授賞式に出席した。田中代表委員が「核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めてともに頑張りましょう」と語った。