モーサテ 日経朝特急
中国建設銀行など中国の国有大手4行は30日、大規模な資本増強計画を発表した。増資額は最大5200億元、約10兆7000億円に達する。中国政府が発行を決めていた5000億元の特別国債で調達した資金などを活用する。4行は資本を増強して不動産不況による企業の経営悪化などのリスクに備える。国家金融監督管理総局によると2024年末の商業銀行の貸出資産に占める不良債権の割合は1.5%と定位で安定しているが潜在的な不良債権は不動産向けを中心に増えているとみられる。習近平指導部としては経済への資金供給の主役となる大手行の体力を高めて景気減速に歯止めをかける狙いがある。(日経電子版)