列島ニュース (鹿児島局 昼のニュース)
今月16日に行われる桜島の大規模噴火を想定した訓練を前に、きょう説明会が行われ、ことしの訓練では、能登半島地震を踏まえて孤立した場所への対応などを取り入れる方針が示された。桜島火山爆発総合防災訓練は、死者行方不明者58人を出した1914年1月12日の大正噴火を教訓に鹿児島市が毎年開いていて、ことしで55回目になる。訓練は大規模噴火が切迫しているとして、噴火警戒レベルが最も高い5に引き上げられて全島に避難指示が出されたという想定で行われ、桜島の住民およそ200人を含め、県や警察、消防、災害派遣医療チーム(DMAT)など、関係機関合わせて70団体、1700人が参加する。鹿児島市によると、ことしの訓練には、元日に起きた能登半島地震で交通や通信が寸断されて、孤立する集落が発生し、その対策が課題になったことから、孤立した場所から住民を救助する対応を新たに取り入れる。また、鹿児島への観光客がコロナ禍を経て戻っていることを踏まえ、宿泊施設からの避難誘導訓練も行われる。